エンスト

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エンストとは、自動車エンジンが運転者の意図によらずに停止してしまうことである。英語圏でのエンジンストール(Engine Stall)を表す略称である。エンジンストップと間違われることもあるが、こちらは運転者が意図的にエンジンを停止することを指すため間違いとされる。

概要[編集]

エンストはエンジンの燃焼が正常に行われなくなった場合や、エンジンにかかる負荷が大きくなって燃焼が続けられなくなった場合に発生する現象である。マニュアルトランスミッションのクルマにおいて、クラッチ操作を誤った結果のエンストは多く、自動車教習所などでよく見られる光景である[注 1]

なお、オートマチックトランスミッションにおいてはクラッチ操作が無いためエンストは発生しないという誤解があるが、急な坂を上る際にエンジンが負けてエンストを起こすこともないわけではない[注 2]ほか、燃料噴射装置やキャブレターなどの燃調に係る装置やセンサの不調によりエンストを引き起こすこともある。そのほか、キャブレター式のバイクなどはエンジンの冷間始動の際、チョーク弁を適切に操作しないと混合気が相対的に薄くなってしまい、エンストしてしまうこともある。

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. なお、教習中や検定中のエンストは減点対象になる
  2. 長期間メンテナンスされていないエンジンで内部の状態がよほど悪かったりしなければそうそう起きないが