エクソシスト (映画)

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エクソシストは1973年のアメリカのホラー映画である。

ストーリー[編集]

少女がウィジャ(欧米式こっくりさん)で遊んでいるうちに悪霊に取り付かれ病人のように寝込んでしまう。

少女の症状は常軌を逸しており、明らかに普通の病気ではなかった。

少女の母親は神父にエクソシズム(悪霊追い出し)を依頼する。

映画の影響[編集]

悪霊など科学的でないと考えられていた時代に、この映画が公開されると「悪霊は人に取り付くことがある。それを追い出すこともできる」という考えが広まることになった。エクソシストが公開されてからエクソシズムを依頼する者が激増したという。

映画の中では、悪霊に取り付かれた少女の病状は、かなり誇張したものであるが、重症の場合には稀に映画に近い暴れかたをする場合があるようである。

イタリアには本物のエクソシストが多数おり、彼らは、映画エクソシストを高く評価しているという。しかし、それは映画中におけるエクソシズムの描写が正確であるからというわけではなく、映画が切っ掛けとなり自分たちの働きが世間に認められるようになったからのようである。

その他[編集]

悪霊に取り付かれている人を治すには悪霊を追い出す以外にない。この映画は「少女が悪霊に取り付かれた。故に神父は、取り付いている悪霊を追い出そうと尽力した」という当たり前の対応を描いた内容である。

この映画には、悪霊に取り付かれた人から悪霊を追い出すことをせずに薬を飲ませて寝かせておくという見当違いな対応をする現代医学への批判が込められている。

映画の不正確な部分[編集]

実際の悪霊追い出しは通常、映画ほど手こずるものではないし、死傷者が出ることもまずない。悪霊追い出しで死傷者が出るのは、悪霊の追い出し方を知らないカルト宗教の指導者や祈祷師などが、悪霊に取り付かれて暴れたり奇声を上げたりする者に暴行を加えるなどした場合である。

映画では少女に取り付いていた悪霊は1つだけであったが、エクソシズムの対象となる人には複数の悪霊が取り付いているのが普通である。悪霊は仲間(他の悪霊たち)を呼び寄せる性質を持っているからである。

悪霊とは堕天使のことである。天使には軍隊の階級制度に似た権威の序列があり、堕落した後も、天使としての階位は持ち続けることになる。一人の人が複数の悪霊に取り付かれた場合、取り付いている悪霊たちの中で最も階位の高い(強い)悪霊が首領となる。悪霊追い出しのときには、弱い悪霊から追い出していき、最後に強い首領格の悪霊を相手にすることになるのだが、この映画にはそのような描写がない。

一人の人に取り付いている悪霊たちの中に、首領格の悪霊が二つ居て、悪霊たちが二つのグループに別れて対立しているような場合も稀にあるという。

悪霊の力の強弱は、その堕天使が持っている天使としての階位によって決まる。取り付いている悪霊の中で、最も狂暴な性質の悪霊が首領とは限らない。紳士淑女のような性質の悪霊が首領の場合も少なくないのである。

動画[編集]

YouTube 動画リンク

https://www.youtube.com/watch?v=8bngWQN8cHk

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
TBS版 日本テレビ版 ソフト版
リーガン・マクニール リンダ・ブレア 冨永みーな かないみか 柚木涼香
クリス・マクニール エレン・バースティン 中西妙子 藤田淑子 竹村叔子
デミアン・カラス神父 ジェイソン・ミラー 岸田森 てらそままさき 菅生隆之
ランカスター・メリン神父 マックス・フォン・シドー 松村彦次郎 久米明 石森達幸
キンダーマン警部 リー・J・コッブ 宮川洋一 大塚周夫 有本欽隆
ジョー・ダイアー神父 ウィリアム・オマリー 岩崎ひろし
シャロン キティ・ウィン 信澤三惠子 弓場沙織 大坂史子
バーク・デニングス ジャック・マッゴーラン 阪脩 原康義 牛山茂
クライン医師 バートン・ヘイマン 納谷六朗 伊藤和晃
カール ルドルフ・シュンドラー 松岡文雄 松井範雄 小山武宏
ウィリー ジーナ・ペトルーシュカ 沼波輝枝 斉藤昌 火野カチ子
タニー医師 ロバート・シモンズ 小山武宏 手塚秀彰
チャック ロン・フェーバー 秋元羊介 宗矢樹頼
メアリー・カラス バシリキ・マリアロス 麻生美代子 磯辺万沙子
パズズの声 マーセデス・マッケンブリッジ 飯塚昭三 石塚運昇

スタッフ[編集]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]