よみもの:海運業における原子力船

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高度経済成長下にあった1960年代の日本では、大阪商船が南米航路用の定期旅客船を置き換える構想のもとに、研究・開発を進めていた。また原子力船運航員養成のため、神戸商船大学に原子動力学科が開設された。しかし、原子力船は巨大かつ長期間運航させてたくさん稼ぎ続けなければ採算が取れないという経済性の観点から(大阪商船も、将来的に先細りする南米航路の需要の縮小と、一私企業の責任で、万が一の事故発生時に対しての対処が困難な事が判明し、計画は中止された。出典:朝日新聞社刊 客船がゆく)、冷戦下の西側諸国では原子力船計画は全て中止され、冷戦後の現在も建造を続けているのはロシアのみとなっている。ロシアでは、北極海を航行する原子力砕氷船を中心に、10隻(2007年現在)の原子力船が就航している。