この世界の片隅に
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『この世界の片隅に』(このせかいのかたすみに)は、こうの史代による日本の漫画作品である。『漫画アクション』(双葉社)にて2007年1月23日号 - 2009年1月20日号まで連載された。1話が1カ月ごとに進行していく形で物語は進み、「平成18年の暮れ」に「昭和18年の暮れ」のエピソードが掲載されるタイミングで連載は続いた。 単行本は同社より上中下3巻で発売された。 2016年11月12日には、片渕須直監督による同名の劇場アニメーション映画が全国公開された。
概要[編集]
戦時中、広島から呉に18歳で嫁いだ女性の物語である。
原爆投下前の広島の町並み、当時の服装や生活、自動車、軍艦や軍用機までもが正確に描写された評価の高い作品である。
すずが夫とともに高台から港を見下ろしているところに巨大な戦艦が入港してくるシーンは特に有名である。その戦艦の名はお察しください。
ストーリー[編集]
主人公のすずは幼いとき、人さらいに誘拐されるが、すずの機転により、ともに誘拐されていた呉の少年、北條周作と、人さらいの籠から逃げ出すことに成功する。この出来事を切っ掛けに、周作はすずに好意を持ったようである。
結婚適齢期を迎えた周作は、18歳になっていたすずを探し出し、周作とすずは結婚する。
配給される食料が少なく、呉の北條家に嫁いだすずは野草を摘んで料理を作る。
軍港がある呉は空襲が多く、すずは空襲のない広島の実家に帰ることを考えるのだが。
動画[編集]
アニメーション映画版の疑問点[編集]
物語中に点在する物凄いシーンが短すぎではないか[編集]
- 濱井理髪店のシーン。わかった人がこの世界に何人いたのだろうか?一瞬よりも少々長い程度では床屋の息子だって見落としたかも知れない。
- アメリカ人が気分を害さないように配慮したのか炸裂した高射砲弾が米軍機を撃墜したのかどうかも良く分からない。
- 飛来した米軍艦載機を迎撃した日本の戦闘機は正確に描かれた紫電改なのだが、高速飛行している上に小さく描かれ、何度も何度も再生しなければ機種の判別は不可能である。もう少し、じっくり見せて欲しい。更に、紫電改の自動空戦フラップの作動まで描写されているという驚愕すべき細かさである。
外国人が観ることは想定していなかったのか[編集]
- セリフが複雑すぎる。
- 外国語に翻訳困難な言葉も少くない。
- 台詞は広島弁で押し通しているため、標準語圏の日本人がやっと理解できる程度。日本語の分かる外国人が見たら「なにこれ?」である。
- 外国からの評価は意外と高い。翻訳家は苦労したに違いない。
スミレを料理するのは危険ではないのか[編集]
- スミレには有毒な品種があり、主人公の真似をする人がいたら危険である。
描写が細かすぎる[編集]
- 戦争の経過とともに食料不足が深刻化するのを表現するためか、地面の至る所に野菜が植えられるようになっていくが、普通に観ていたら誰も気付かない。
- 作中に登場する生活用具は太平洋戦争中の東京周辺のものを参考に描かれており、広島地域のものとは形状などがやや異なる。
関連項目[編集]
カテゴリ:
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