TPMS
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TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)とは、自動車のタイヤに充填されている気体の圧力を車内から常時確認できるシステムである。
概要[編集]
かつてはタイヤの回転数の変化から圧力の低下を検知するシステム(間接式)が利用されていたこともあったが、精度や信頼性に難があるものも多く、現在では直接タイヤ内の圧力を感知する方式(直接式)が一般化している。後付けタイプも後者の直接式が多く、バルブキャップを交換するタイプやタイヤの内側に設置するタイプなどがある。
間接式には一定数以上の変動がないと警告を発しないものが多いが、直接式は常時監視しているものも多く、タイヤ内の空気圧の変化を追う場合は直接式のほうが向いているとされる。
普及状況[編集]
アメリカでは2002年に基準を制定し、2007年に完全義務化されて以降生産される自動車には標準装備されている。遅れて2012年には欧州でも装着が義務化されている。日本においては認知度が低く、輸入車や高級車の一部に搭載されている程度であった。後付けの製品も販売されているが、Amazonなどで販売されている製品は日本の技適に適合していない製品もあり(近年は改善しつつあるものの)、使用するだけで電波法違反を問われかねない商品も出回っていたこともある。
JAFによると2022年のロードサービス出動理由の1位(高速)や2位(一般道)がタイヤのトラブルであるといわれている。一方、TPMSを義務化したところで異常警告をスルーするドライバーは少なくないためあまり意味はないとする声もあり[1]、ドライバーの啓蒙も必要であるとされている。なお、ランフラットタイヤ装着車は空気圧の低下が分かりにくいことから日本車においてもTPMSが装備されていることが多い。