JR北海道キハ285系気動車
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JR北海道キハ285系気動車(じぇいあーるほっかいどう285けいきどうしゃ)は、かつてJR北海道が開発に着手しようとしていた気動車の1形式。落成からわずか6ヶ月で除籍された哀れな車両として語り継がれている。
なお、固定編成のため285系気動車と表記されるのが正しいが、無用の論争を避け、かつJR西日本285系電車と区別すべくキハ付き表記を適用する。
概要[編集]
JR北海道は乗り心地の改善を目的として軌道設備の改良や振り子式気動車の導入などに積極的であった。その後、車体傾斜を空気ばね式に変更したが、この場合は2度以上傾けることが困難であった。そこで振り子と空気ばねを併用したハイブリッド式車体傾斜装置の開発を川崎重工業、JR総研とともに進めていた。
また、キハ160形でMAハイブリッドの試験も行っており、こちらの開発も独自に進めていた。
こうしてこの2つの装置を用いて量産化を目指し開発されたのがキハ285系である。
しかし…[編集]
2011年ごろから不祥事が頻発したJR北海道では本系列落成直後の2014年9月に開発中止を表明し、特急型気動車はすでに実績のあるキハ261系に統一することになった。その後、本系列は検測車としての活用が検討されたものの、2015年4月に活用を断念することになった。
そして2015年3月31日付で車籍を抹消され、再度車籍編入がなされたようであるが、結局再起することなく2017年3月に解体に至り、本系列は無車籍時代を含めて約2年半の迷走劇に終止符が打たれた。