Brainux

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Brainuxは、SHARPが販売する電子辞書Brainで動作するDebian GNU/LinuxベースのLinuxディストリビューションである。[1] なお,このプロジェクトは有志により非営利で開発・配布されているものである。

概要[編集]

Brainuxは2021年にBrainをハックするBrain Hackersにより開発された。Brainuxは、メモリが128MBしかないBrainでも快適に動作するようになっている。

デスクトップ環境はjwmを採用するが、Windowsのデスクトップのように使うことはできない。

2021年現在はSDカードにコピーするだけでBrainuxの起動ができるようになっている。[2]

システム要求[編集]

・最低4GB以上のmicroSDカード

・Brain PW-Sx1以降の機種(PW-x1は含めない)

Brainuxの起動ができる機種
Linux起動 キーボードの使用 タッチパネルの使用
それより古い機種 不可 不可 不可
PW-Sx1
PW-Sx2
PW-Sx3 不可
PW-Sx4 不可
PW-Sx5 不可
PW-Sx6 不可
PW-Sx7 不可
PW-x1 不可 不可 不可

プリインストールされているパッケージ[編集]

jwm…Brainuxでデフォルトのウィンドウマネージャ。

LxTerminal…Brainuxでデフォルトのターミナルアプリ。

Vim…有名なテキストエディタ。

MidoriSurf…Brainuxにプリインストールされているグラフィカルブラウザ。

Lynxw3m…Brainuxにプリインストールされているテキストブラウザ。

Python 3.9…Python 3.9。

リリース[編集]

バージョン デスクトップ環境 パッケージベース リリース日
2020-11-23-194307 Shell Debian 10 2020/11/23
2021-01-17-202640 Shell Debian 10 2021/01/17
2021-02-21-162410 Shell Debian 10 2021/02/21
2021-02-24-000245 Shell Debian 10 2021/02/24
2021-03-22-233911 jwm Debian 10 2021/03/22
2021-04-19-195555 jwm Debian 10 2021/04/19

導入方法[編集]

ただ試すだけならこちらのサイトに従ってSDカードにコピーするだけで起動をすることができる。

場合によっては、自分でビルドすることによって、さらに自由にパッケージを追加したりすることができる。

日本語環境[編集]

開発当初は日本語環境を使うことはできなかった。

しかし、現在は、Anthy が標準でインストールされているため、~/.xprofile 該当行の[3]コメントを外すだけで、日本語環境を使用することも可能である。

  1. Brainux について” (日本語). Brainux. 2021年4月27日確認。
  2. brain-hackers/とりあえず試す” (英語). GitHub. 2021年6月20日確認。
  3. brain-hackers/日本語入力をする” (英語). GitHub. 2021年6月20日確認。