高史明 (社会心理学者)

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高 史明(たか ふみあき、1980年 - )は、社会心理学者。在日朝鮮人2世の小説家高史明とは別人。神奈川大学人間科学部非常勤講師、東京大学大学院情報学環特任講師[1]

経歴・人物[編集]

東京大学文学部卒、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(心理学)。神奈川大学非常勤講師、東京学芸大学非常勤講師などを歴任[1]在日コリアンに対する偏見などを研究する[2]。小学生時代、関西に引っ越した時に言葉をからかわれたり、在日コリアンにもある名前のため苛められたりしたことが研究のきっかけになったという[3]

2015年に博士論文をもとにした学術書『レイシズムを解剖する――在日コリアンへの偏見とインターネット』を出版し、注目を集めた[4]。同書はインターネット上における在日コリアンへのレイシズムを「古典的レイシズム」「現代的レイシズム」という概念を用いて定量的に研究したもので[5]、2016年9月に日本社会心理学会学会賞(出版賞)を受賞した[2]

2017年、一般社団法人シノドス国際社会動向研究所(シノドス・ラボ)の設立に参加し[6]、理事に就任した[2]Twitterをやっており、人気がある[5]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『レイシズムを解剖する――在日コリアンへの偏見とインターネット』 勁草書房、2015年9月。

分担執筆[編集]

  • 越智啓太、藤田政博、渡邉和美編『法と心理学の事典――犯罪・裁判・矯正』朝倉書店、2011年5月。
  • 塚田穂高編『徹底検証日本の右傾化』筑摩書房(筑摩選書)、2017年3月。
  • ジェニファー・エバーハート著、山岡希美訳『無意識のバイアス――人はなぜ人種差別をするのか』明石書店、2021年1月。

脚注[編集]

外部リンク[編集]