関西大学野球部振り込め詐欺事件

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関西大学野球部振り込め詐欺事件(かんさいだいがくやきゅうぶふりこめさぎじけん)は、2009年に発生した事件

概要[編集]

2009年6月に関西大学野球部主将であった4年生の大学生が、アルバイトを探していた人物に5万円で自らの通帳を売ることを持ち掛けた。持ち掛けられた人物は、これを振り込め詐欺に使うと思ったため拒否した。この拒否した人物は7月22日に呼び出され、250万円を出すことを要求され、出さなければ拉致すると脅された。要求された人物は、この時に逃げて駅員に助けを求めたことから事件が発覚した[1]

8月5日兵庫県警察明石警察署は、関西大学野球部主将の4年生の大学生を恐喝未遂の疑いで逮捕。翌6日に関西大学野球部監督であった土佐秀夫は、伝統のある野球部に傷を付け先輩方に申し訳ないと謝罪。合宿中であった野球部は活動を自粛[1]

8月17日、兵庫県警察明石警察署は関西大学野球部の部室を捜索したが通帳などは見つからなかったことから追求する。このことから逮捕された主将が他の関西大学野球部部員に通帳を預け、この預かった部員が他の関西大学野球部部員に相談した結果、通帳を捨てることとして捨てていたことが明らかとなった。8月18日、兵庫県警察明石警察署は通帳を預かった人物と相談された人物を証拠隠滅の疑いで逮捕[2]

8月19日、関西大学は関西学生野球連盟に秋季リーグを辞退することを申し入れた。関西大学がリーグを辞退するのは64年ぶりであった。逮捕者は1人ではなく複数となったことから辞退することとしていた。証拠隠滅での逮捕者を出した8月17日に緊急会議を開き、出場辞退することが決められていた[3]

9月26日、兵庫県警察明石警察署は別の元関西大学野球部部員を詐欺の疑いで逮捕。この人物は4月8日に譲渡することを目的として大阪府吹田市の郵便局で自分名義の口座を開設して、この通帳が逮捕された野球部主将に譲渡されていた。この通帳には6月に振り込め詐欺での被害金400万円が振り込まれていた[4]

脚注[編集]

  1. a b 逮捕の関大野球部員は振り込め詐欺加担”. 日刊スポーツ新聞社. 2022年12月13日確認。
  2. 関西大野球部員新たに2人逮捕 恐喝事件で証拠隠滅の疑い”. INTERNET ARCHIVE. 2022年12月13日確認。
  3. 関大、部員続々逮捕でリーグ戦辞退”. INTERNET ARCHIVE. 2022年12月13日確認。
  4. 関西大 通帳詐取容疑で元野球部員さらに1人逮捕”. スポーツニッポン新聞社. 2022年12月13日確認。