東アジア反日武装戦線
東アジア反日武装戦線(ひがしアジアはんにちぶそうせんせん)は、日本の極左ゲリラ。
概要[編集]
1960年代後半の黒ヘルグループに源流があり、日本国家をアジア侵略の元凶と見なし、解体することを目標とした。運動は1970年代半ばに集中し、連続企業爆破事件を引き起こした。中核派・革労協・革マル派が、党派闘争で手一杯の時期に台頭した。一連の事件は、「狼」、「大地の牙」、「さそり」の三班に分かれて起こされた。三班はリーダー同士が連絡を取るだけで、メンバー同士の交流はなく、思想的立場も微妙に異なった。
特徴として、昼間は普通の会社員や喫茶店店員として働き、極秘のうちに活動するという方針を採る事で、公安の摘発を回避しようとしていた事が挙げられる。メンバーは社会人としての給与の半分を活動資金に投じていた。自宅アパートの床下を掘って、地下爆弾製造室を作っていたメンバーもいた。しかし結局は思想や主張の内容から、監視対象とされた一名に対する捜査により、1975年5月19日、芋づる式に逮捕され壊滅する事となった。
メンバー[編集]
- 狼
- 大道寺将司
- 大道寺あや子
- 片岡利明
- 佐々木規夫
- 大地の牙
- 斎藤和
- 浴田由紀子
- さそり
- 黒川芳正
- 宇賀神寿一
- 桐島聡
思想の特性[編集]
1970年代以後、日本の新左翼組織の多くは、自分達が大衆から遊離してしまっていることを直視せずに御都合主義的な「状勢分析」を行い、これに基づいて「日本に革命を起こす」ための彼らなりの青写真を描き、彼らなりに計画的に活動していた。
それに対して反日武装戦線など黒ヘルグループ系の組織は、活動の遠大な目的はあっても実現のための具体的なプロトコル(手順計画)を持たず、自分達の政治思想に基づいて場当たり的に「歴史的罪業にオトシマエをつける」としてテロを行い、大衆の支持の有無は必ずしも意に介さない傾向にあった。
『腹腹時計』では日本の一般大衆を「日帝本国人」と規定し、「革命」に加担しない日本の一般大衆を「日帝」の成員として断罪していた。
三菱重工爆破事件後に出された犯行声明では、無差別テロが正当化されていた(後に自己批判)。
主な事件[編集]
この節はまだ執筆途中です。加筆、訂正して下さる協力者を募集中!
- 虹作戦
- 三菱重工爆破事件
- 連続企業爆破事件