輝ける七つの海

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輝ける七つの海』(Seven Seas Of Rhye)は、英国のロックバンド、クイーンの楽曲。1973年の「戦慄の王女」と翌年の「クイーンII」に収録され、作詞、作曲はフレディ・マーキュリー

概要[編集]

跳ねるようなピアノの調べから導入され、フレディの趣味が反映されたファンタジックな要素の濃い楽曲。ファーストアルバム「戦慄の王女」のラストにインストゥルメンタルで収録され(この時の表記は『Seven Seas Of Rhye...』)、その後セカンドアルバムの「クイーンII」ラストに歌とわずかにアレンジを加えられて収録された。曲名に「The」をつけてシングルカット(B面は「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン」)されたこの曲はクイーンとしては全英チャートで初めて10位以内のヒットを記録。なお、クレジットはフレディのみとなっているが、ブライアン・メイによると、彼もかなりこの曲に手を加えていたが、フレディに共作のクレジットを拒否されてしまったのだという。

2分47秒という短い曲ながらも、クイーンらしく様々な要素が詰め込まれており、ファンにも人気の高いナンバーである。これは、前作に収録された「ライアー」が評論家に「何もない時間が多すぎる」と扱き下ろされたことに反抗して、「最初の10秒に全て詰め込んでやろう」と思ったことによるのだという。また、曲名の「ライ(Rhye)」はフレディの想像した世界の国名で、「シアー・ハート・アタック」収録の「谷間のゆり」も関連を感じさせる歌詞が登場する。

ライヴ演奏[編集]

クイーンのライヴで初のピアノ導入曲として「クイーンII」リリースに伴う1974年3月8日からの全英ツアーからセット入り(したと思われている)。なお、このツアーは3月31日のレインボウ・シアター公演しか音源が発掘されておらず、他の公演の写真でもピアノが確認できることからの推察である。

その後は1976年3月31日の武道館公演までフル演奏され、(キーが高いからかフレディの調子が悪い日では外されがちであった)セットリストから外された。その後は1984年の「ワークス・ツアー」初日の8月24日、ブリュッセル公演で短縮版がメドレーに登場、1986年の「マジック・ツアー」最終日まで演奏された。