シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン

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シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン(See What a Fool I've Been)は英国のロックバンド、クイーンの楽曲。1974年ごろ録音され、米国限定シングル「輝ける七つの海」B面に収録された。邦題がないため、単純にカタカナ表記となる。

概要[編集]

112youtube.png YouTubeに動画があります。

作曲はブライアン・メイ。彼がまだスマイルに在籍していた当時に、ブルース歌手サニー・テリー&ブラウニー・マギーの「That's How I Feel」に触発されて作られたブルースナンバーで、その後クイーンに持ち込まれた。ライヴではかなり早い時期から演奏されていたものの、録音は1974年に入ってからとされ、時期的にはアルバム「クイーン II」のアウトテイク(アルバム未収録曲)とみることができる。

ブルースとは縁遠いと思われがちなクイーンとしては珍しい曲だが、スタジオバージョンではフレディの妖艶な歌とギターなどがえも言われぬ違和感を醸し出しており、やはりクイーンとブルースの組み合わせは異色であることは否定できない。BBCヴァージョンも存在するが、結局1991年ハリウッド・レコードから発売されたリマスター盤「クイーン II」のボーナストラックで再び日の光を浴びることとなり、2011年の再リマスター盤のボーナスEPに無事両テイク収録された。

ライヴ演奏[編集]

クイーン結成当時からこの曲は演奏されていたと推察されるが、セットリストのどの位置で演奏されたかがいまいち判明していない。「シアー・ハート・アタック」のツアー以降はアンコール最後の曲として単発的に演奏された。(最後の演奏は1977年10月6日の「伝説のチャンピオン」PV撮影時のミニ・コンサートである)

ライヴアレンジはBBCヴァージョンに近く、フレディもブライアンも素直にブルースらしく演奏している。初期のクイーンでは「監獄ロック」などのロックンロール曲のカヴァーがレパートリーで重要だったことに加え、ステージにこのようなブルースナンバーを持ち込んでいたことは興味深い。