転置行列とは、m行n列行列Aに対してAのi,j成分とj,i成分要素を入れ替えてできるn行m列の行列のことである。行列の転置行列を与える操作のことを転置と言う。
A T {\displaystyle A^{T}} などと表記する。 正方行列に対しては、転置行列は各成分を対角成分で折り返した行列になる。 ベクトル(m=1またはn=1の行列)に対しても使われ、表記上収まりを良くするときにも有用である。
行列A,Bとスカラーk,lに対して、各演算が定義できる限り以下が成り立つ。
これらの行列はそれぞれ随伴行列に対するエルミート行列・歪エルミート行列・ユニタリ行列に相当する。