西村章次
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西村 章次(にしむら しょうじ、1939年[1] - )は、心理学者。専攻は障害児心理学[2]。埼玉大学名誉教授。教育学博士(東北大学)、臨床発達心理士(学会連合資格、第00355号)[3]。
略歴[編集]
東京生まれ。1963年東京教育大学教育学部卒業[1]。国立秩父学園教官(児童指導員)、1970年東北福祉大学社会福祉学部助教授、1972年埼玉大学教育学部助教授、1988年教授[4]。1993年「自己対象反応の傾向からみた知的障害児と自閉性障害児の発達的、臨床的研究」で博士(教育学)(東北大学)[5]。2005年埼玉大学を退職[6]、名誉教授[7]。2006年時点で白梅学園大学子ども学部子ども学科教授[8]。2019年春の受勲で瑞宝中綬章を受章[9]。
児童の発達・教育相談に携わった[3]。埼玉県高等学校教職員組合(埼高教)障害児教育部の「発達保障学校」で講師を務めた[10]。
著書[編集]
- 『障害の重い子どもたち――「とり扱い」から「とりくみ」へ』(ミネルヴァ書房[障害児問題叢書]、1973年)
- 『子どもたちに学ぶ――障害児保育・教育の実践から』(ミネルヴァ書房、1975年)
- 『行動療法批判――アメリカの障害者教育の現状と日本の課題』(ぶどう社、1978年)
- 『実践と発達の診断――障害児の発達と育児・保育・教育実践』(ぶどう社、1979年)
- 『障害者教育の実践課題』(青木書店[青木教育叢書]、1988年)
- 『意欲を育む授業づくり――障害の重い子どもたちへのとりくみ』(高橋紀子共編著、ぶどう社、1989年)
- 『自閉性障害を考える――発達的理解と指導』(全国障害者問題研究会出版部、1991年)
- 『自己対象反応の傾向からみた知的障害児と自閉性障害児の発達的、臨床的研究』(風間書房、1996年)
- 『自閉症とコミュニケーション――心とことば』(ミネルヴァ書房、2004年)
訳書[編集]
- デイヴィッド・スミス『知られざる声――障害者の歴史に光を灯した女性たち』(広瀬信雄、玉井邦夫、斎院由紀子、佐野ゆかり、三井紀久子訳、監訳、湘南出版社、1995年)
- J.デイヴィッド・スミス『福祉が人を弄んだとき――知的障害をもつジョンの人生史』(監訳、ミネルヴァ書房、2006年)
出典[編集]
- ↑ a b 自己対象反応の傾向からみた知的障害児と自閉性障害児の発達的、臨床的研究 風間書房
- ↑ 「NHKスペシャル 奇跡の詩人~11歳脳障害児のメッセージ」『毎日新聞』2002年5月20日付朝刊12面
- ↑ a b 西村章次『自閉症とコミュニケーション――心とことば』ミネルヴァ書房、2004年
- ↑ 西村 章次 (Shoji Nishimura) - マイポータル researchmap
- ↑ CiNii 博士論文 - 自己対象反応の傾向からみた知的障害児と自閉性障害児の発達的、臨床的研究
- ↑ CiNii 論文 - 西村章次教授 退職記念特集
- ↑ “第Ⅲ部 資料編(PDF)”. 埼玉大学 (2020年1月20日). 2020年5月21日確認。
- ↑ 「遊びながらの発達診断用具」の開発と「出前発達相談」システムの開発に関する研究 (KAKENHI-PROJECT-18530550) KAKEN
- ↑ 埼玉大学 - 令和元年春の叙勲について 令和元年春の叙勲受章者が決定しました。... Facebook(2019年5月26日)
- ↑ 並木たい子 (2020年1月31日). “全員就学から教育権保障・発達保障のとりくみ(PDF)”. さいたま教育文化研究所機関誌『さいたまの教育と文化』No.91. 2020年5月21日確認。
関連文献[編集]
- 篠原睦治『「障害児の教育権」思想批判――関係の創造か、発達の保障か』現代書館、1986年