威風堂々 (行進曲)
『威風堂々』(いふうどうどう、英語: Pomp and Circumstance)は、イギリスの作曲家、エドワード・エルガーが作曲した、フルオーケストラ(管弦楽)のための行進曲。「第○番」という番号名が付いていて、曲数は5曲である。正式な表記は、「行進曲「威風堂々」第○番」。
単に「威風堂々」という場合、威風堂々第1番の略を指す。第1番は、最も有名で、広く知られている楽曲である。
第1番[編集]
Allegro, con molto fuoco – Trio. Largamente – Molto maestoso、ニ長調、2/4拍子。1901年に作曲された曲。正式名は、「行進曲「威風堂々」第1番」。
イギリス国王エドワード7世がエルガーを称え、エドワード7世からの「歌詞をつけてほしい」という要望に従い、翌年に国王のための『戴冠式頌歌』(Coronation Ode)を作曲、終曲「希望と栄光の国」(Land of Hope and Glory)にこの行進曲のトリオ(中間部)の旋律を用いた。イギリスの第2の国家として愛された。
楽曲形式は、三部形式。序奏の部分に独創的な前奏があり、主調であるニ長調に対して、変ロ長調(?)で開始され、その後、主部が始まると主調(ニ長調)になる。 主部のテーマが弦楽器を中心に演奏され、躍動的な第1主題、第2主題が続く。有名なトリオの旋律は、提示部では主調の下属調(ト長調)で登場する。再現部では、主部のフレーズから始まり、主題が回帰し第1主題、第2主題が続いた後、トリオの旋律が再現部では主調のまま(ニ長調)で再現され、トリオも主調にとどまり、曲の最後に主部の第1主題のフレーズが登場して幕を閉じ、曲を締めくくる。
吹奏楽編曲版では、実音のキーは、オリジナルキーより全音低く、ハ長調になっている。吹奏楽編曲版の音源は、お勧めなのは、「野中図洋和指揮/陸上自衛隊中央音楽隊」がベストである。
カバー[編集]
- 秋川雅史が、「Pride~威風堂々」というタイトルでカバー。「威風堂々 (アルバム)」に収録。