オーケストラ

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オーケストラ(orchestra)とは、弦楽器、管楽器、打楽器で編成された楽団のこと。日本語では管弦楽団。略は「オケ」。

概要[編集]

オーケストラには呼び方が2つあり、「管弦楽団」と「交響楽団」の2種類ある。交響楽団は、シンフォニーオーケストラと呼ぶ。交響楽団も管弦楽団と全く同じである。主にクラシックを演奏するための楽団である。交響楽団の語源は、様々な音の楽器が集まって演奏する楽団に由来する。「フルオーケストラ」とも呼ばれる。

楽器編成は、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、クラリネット、バスクラリネット、ファゴット、コントラファゴット、トランペット、ホルン、トロンボーン、バスチューバ、チューバ(コントラバスチューバの略)、ドラムセット、ティンパニ、ハープとなっている。

プレイヤーの数・台数は、目安となるのは、第1ヴァイオリン×12、第2ヴァイオリン×12、ヴィオラ×10、チェロ×8、コントラバス×6、ピッコロ×2、フルート×2、オーボエ×2、イングリッシュホルン×1、※クラリネット×3、バスクラリネット×1、ファゴット×2、コントラファゴット×1、※トランペット×4、ホルン(フルダブル)×4、テナーバストロンボーン×3、バストロンボーン×1、F管バスチューバ×1、B♭管コントラバスチューバ×1、ドラムセット×?、ティンパニ×?、ハープ×1、グロッケンシュピール×1となる。

オーケストラでは、弦楽器が主体なので、弦楽器を多く使用する。それは、吹奏楽の音色と区別をつけやすくするためである。

使われる管楽器の調性は、フラット系とシャープ系の移調楽器や、移調楽器でないものが使われる。

※クラリネットは、曲の調によって、A管とB♭管の2つを使い分け、持ち替えている。実音がフラット系の調性の曲ではB♭管、実音がシャープ系の調性の曲ではA管を用いる。

※トランペットは、曲の調によって、C管とB♭管の2つを使い分け、持ち替えている。実音がフラット系の調性の曲ではB♭管、実音が調号無しの調性やシャープ系の調性の曲ではC管を用いる。

※オーケストラにおけるチューバは、一般に、B♭管コントラバスチューバとF管バスチューバが組み合わされて使用される

オーケストラにおけるトロンボーンセクションの組み合わせは、トロンボーン4本で、テナーバス×3、バス×1で構成され、パート表記はそれぞれ1st、2nd、3rd、4thである。第1・第2・第3トロンボーンをテナーバストロンボーン、第4トロンボーンをバストロンボーンとしている。テナーバス3本とバス1本の4パートでセクションを組んでいる。

オーケストラの楽器の配置は決まっている。前から順に弦、木管、金管、打楽器の順となる。第1ヴァイオリンの首席奏者は「コンサートマスター」と呼ばれ、オーケストラのまとめ役を担っている。第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンは左側に並んでいる。定席のある楽器となる。時代や楽団などにより、バリエーションがある。楽器群では、客席から見て音域の高い順に左側から右側に並んでいる。

オーケストラの楽器編成では、中には、例外として、オプションでユーフォニアムが加わることもある。オーケストラにオプションでユーフォニアムを入れた場合、金管楽器の中低音の響きが強調される。オーケストラの楽器編成に、ユーフォニアムを加えた場合は、「ユーザー定義のオーケストラ(?)」といえる。ユーフォニアムは、バストロンボーンと音域が接近していて、音色が似ている。金管楽器に、不足楽器がある場合、代用の楽器を選ぶことがある。

チューニングは、440Hzに対する各オクターブのA(ラ)で行う。チューニングがラなのは、ヴァイオリンなどの開放弦がラであるため、ラの方が自然で使いやすい。オーボエの次は、コンサートマスターがラの音に合わせ、オーケストラ全体にチューニングを合わせるようにする。

編成の編集時、オーケストラから弦楽器を除くと吹奏楽団になる。

言葉遊び[編集]

「orchestra」を並び替えると「carthorse(荷馬車馬)」が作れる。

関連項目[編集]