行列値関数
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概要[編集]
ならば、
と定義するのが自然である。ただし、(Eは単位行列)。
なお、一般に行列のn乗を計算するには対角化などがいる。
fがテイラー展開などのベキ級数表示を持たない場合は、別の方策が必要である。
例[編集]
行列指数関数[編集]
n次正方行列X,Y、複素数a,b、n次の単位行列と零行列E,Oに対して以下の性質をもつ。
また、行列微分方程式の解に出現する。
の解は、
行列の三角関数[編集]
行列の対数関数[編集]
行列指数関数の逆関数的に定義される。つまり、
与えられた行列が対数を持つための必要十分条件は、それが正則行列であること。
複素数の場合と同様に、行列の対数はしばしば一意ではない。
行列の平方根[編集]
行列の積の逆関数的に定義される。つまり、
行列の積に関してがに等しいときに、BをAの行列の平方根という。
行列の対数関数と同様に、行列の平方根はしばしば一意ではない。