薩摩ホグワーツ
ハリーポッターシリーズにおける薩摩ホグワーツ[1]とは、慶応元年(1865)に行われた薩摩藩遣英使節団のうち、ホグワーツ魔法魔術学校[2]へ留学した薩摩藩士達のことを指す。
2023年2月13日、松永マグロ氏のTwitterによって、ホグワーツでの薩摩藩士達の学園風景が明らかとなり、Twitterで大きな話題となった。[3]
概要[編集]
1863年の薩英戦争で痛み分けとなった薩摩藩と大英帝国は戦後交渉を開始し、友好関係を築いてきた。[4]
「強きもの」「優れたもの」に対し大いなる視線をもつ西欧諸国において、極東の小さな強国「SATSUMA」の存在は注目を集めており、それは魔法界でも例外ではなかった。
その頃、薩摩藩でも海外に通じた人材養成の気運が高まっており、留学への段取りが着々と進んでいた。
イギリス軍の捕虜であった五代友厚は1864年に、欧州への留学生派遣を強く推す富国強兵策「五代才助上申書」を藩に提出。薩摩藩洋学校・開成所教授の石川確太郎も、大久保利通に開成所の優秀な学生の派遣を上申した。
選抜された学生たちは五代ら引率者とともに、慶応元年(1865)1月18日に鹿児島城下を出発。薩摩郡串木野郷羽島村(現在の鹿児島県いちき串木野市羽島)の港から船の都合により2カ月ほどの待機を経た後3月22日、トーマス・グラバーの持ち船であるオースタライエン号で密航出国した。
この「薩摩藩第一次英国留学生」19人[5]のうち、数名の藩士達がホグワーツ魔法魔術学校へ留学が決定。
その翌年からは、薩摩藩から留学生が毎年ホグワーツへ送られるようになった。
生態や特徴[編集]
魔法様式・一般的な装備[編集]
- 薩摩ホグワーツ生の杖は樹齢2千年を超える屋久杉を乾燥させたものを杖とし、杖の芯に桜島の溶岩を用いる。これに南蛮鉄を鍛じた刀身を着装し、猿叫と呼ばれる独特の詠唱法を用いて呪文を打ち込む。
- 薩摩ホグワーツ生の詠唱は高度に省略され「セクタムセンプラ(切り裂け)」は「セクト」、「チェスト」と転じるようになった。これは、心の中で呪文を唱えて詠唱を破棄する「無言呪文」という技術に近いものだと考察されている。
構え[編集]
- 薩摩ホグワーツは生まれにおいて魔法の構えに厳しい戒律が敷かれていた。こと杖の構え方において、純血の魔法使いのみ「示現流」が許されており、混血またはマグル出身は「薬丸自顕流」しか許されていない。
- これらの構えを抜きにしても、興奮すると早口の薩摩弁と猿叫と呪文をランダムに叫びながら魔法を乱射してくるので、開心術でも行動が先読みできず非常に危険である。
鍛錬[編集]
- ホグワーツでは毎朝5時に寮を飛び出した薩摩ホグワーツ生たちの猿叫が轟き、狂ったように三千回もの棒杭を打つ音が全校に響き渡る。これだけでも十分悩みの種なのだが、最近発覚した事実として、実は校内で死んだ薩摩ゴースト達も鍛錬に加わっており、10年後にはこの2倍の音量になると目算されている。
- 禁呪クルーシオも鍛錬にて使用される。そう、互いにクルーシオをかけ合い、その恐るべき苦難に数時間耐え続けるのだ。文字通りの地獄の苦しみを耐え抜いてこその薩摩男児であるからである。しかし薩摩ホグワーツ生はクルーシオを滅多に敵へ向けて用いる事はない。これは温情や道徳的観念からではなく、苦しめることが目的のクルーシオは敵の無力化にはなはだ非効率なためである。 「腕でん飛ばした方がよか」(『エクスペリアームスの方が役に立つ』の意)
死生観[編集]
- 魔法使いとなった後も剣士たる誇りを重んじ、恥よりも死を選ぶ独特な死生観をもつ。
- 薩摩ホグワーツ生は、相手を切り伏せた後「あばだ、けだぶら」と唱える。アバダケ・ダブラと呪文を放ち敵を即死させる闇の魔法使い達を見て、これが魔法界の念仏だと理解したからである。敵に情けなぞ無いが仏は供養するべきだと考えている為である。
決闘[編集]
- 薩摩ホグワーツ生において決闘とは己の誉れと命を賭けた戦いであり、敗者は己の不覚悟を恥、即座に切腹。また勝者はその健闘をたたえ対戦者を介錯することが許されるのだ。
その他の魔法[編集]
薩摩ルーモス[編集]
対象の脳天をチェストさせることで対象の視界をチカチカさせる。よく死ぬ。
薩摩オブリビエイト[編集]
対象の脳天をチェストさせることで対象の記憶を修正・削除する。よく死ぬ。
薩摩レパロ[編集]
対象の脳天をチェストさせることで土に返す魔法。死ぬ。
- なお薩摩ホグワーツ生はプロテゴなどという女々しか呪文は使わない。後手に回ること自体が薩摩ホグワーツ生にとっては士道不覚悟であるからである。
第5寮サツマハン[編集]
ホグワーツに一時期存在した第5の寮「サツマハン」は、幕末の薩英接近に伴い薩摩藩士がホグワーツに交換留学生として入学した際、その蛮勇と人斬り経験から組分け帽子が「アズカバン」として組分けたものを「サツマハン」と聞き間違えたものが起源である。
サツマハンなる寮棟があると誤解され引くに引けなくなった魔法省は、使われなくなった廃墟を新たな寮棟として緊急改修し、薩摩ホグワーツ生達を受け入れた。後の「欧州一夜城」である。
マンドラゴラとの出会い[編集]
- 温室での薬草学の授業「マンドラゴラ移植実習」の際、マンドラゴラの雄叫びを聞いた薩摩ホグワーツ生は、その気合の高さにたいそう関心しマンドラゴラと猿叫で張り合ったとされる。
- そんなある日、薩摩ホグワーツ生の手によって、芋焼酎をかけた個体がサツマンドラゴラに、桜島の土を持ち込みそこに植えた個体がサクラジマンドラゴラとなり、甚大な被害を及ぼした事件が発生。以降は厳重な持ち物検査が行われるようになった。
魔法省との関係[編集]
魔法省は、度々問題行動を起こす薩摩ホグワーツ生を「危険」と判断。の行動を監視し、生徒一人一人に担当者をつけて管理を図っている。心労かなんかで担当者がたびたび行方不明になる。
一方、薩摩ホグワーツ生は魔法省の担当者に嫌悪感は抱いておらず、むしろ自分たちのことをしっかり指導してくれる彼らに感謝の念を覚えている。
それはそれとして担当者は疲労と心労で再起不能になる。
うそです
薩摩ホグワーツ(さつまホグワーツ)とは、2023年2月中旬よりTwitterに広まった謎の概念である。
本当の概要[編集]
ハリー・ポッターを題材としたオープンワールドRPGであるホグワーツ・レガシーが発売され、国内外で関心が高まっている最中で生まれた概念である。「薩摩ホグワーツ」という単語自体はTwitterユーザである松永マグロ氏が2023年2月10日にツイートしたもの[6]が初とされており、同年2月13日の薩摩ホグワーツ生の朝練の様子についてのツイート[7]から火が付き、Twitter上で各々が想像する薩摩ホグワーツ生が形作られていった結果、翌2月14日にはトレンド入りを果たし、謎の概念が形成されていった。
なお、当初は薩摩出身のホグワーツ生という意味でつぶやいたとの事だった。[8]
ピクシブ百科事典×ニコニコ大百科が選出する「ネット流行語100 2023」では、薩摩ホグワーツが「ネット新語賞」を受賞している。
具体例[編集]
- たとえ杖を飛ばされたとしても刀を抜きチェストしてくる。
- 最終的には拳でもチェストしてくる。
- 杖は甘え。
- 天井からランダムにアバダケダブラ[注 1]が発射される杖を吊るして回転させ、肝練りを始める。
- 呪文の詠唱がほぼ猿叫のように発音するため、非常にやかましい。
- 魔法省から危険視されている。
余談[編集]
ホグワーツ・レガシーには「トヨハシ・テング」と呼ばれる日本のクィディッチチームが存在しているという設定であり、[注 2]日本の魔法学校である「マホウトコロ」も設定上は存在することから、薩摩にも魔法学校があり、このような生徒たちがたくさん在籍しているかもしれない。
反響[編集]
ホグワーツ・レガシーの組み分け帽子を演じている佐藤せつじ氏の目に留まり、なんと組み分け帽子の声で「君は…ぐ、いや薩摩藩!」というボイスをTwitterに投稿した。薩摩寮爆誕の瞬間である。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
脚注[編集]
- ↑ Fujiwara, Hideaki (2023年2月15日). “Hogwarts Legacy inspires Japanese fans to invent Satsuma Hogwarts & its own lore” (英語). AUTOMATON WEST. 2023年2月16日確認。
- ↑ “2000: Accio Quote!, the largest archive of J.K. Rowling interviews on the web”. www.accio-quote.org. 2023年2月16日確認。
- ↑ “謎の概念「薩摩ホグワーツ」が誕生、Twitterで連日トレンド入り 薩摩隼人がハリポタの世界に現れ“示現流”で魔法を打ち破る!?” (日本語). ねとらぼ. 2023年2月16日確認。
- ↑ (日本語) アジア歴史資料センター, (2022-04-02) 2023年2月16日閲覧。
- ↑ “若き薩摩の群像、19人勢ぞろい 子孫「やっと仲間に」:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル (2020年9月30日). 2023年2月16日確認。
- ↑ https://twitter.com/Maguro_Maznaga/status/1623917027961503746?s=20
- ↑ https://twitter.com/Maguro_Maznaga/status/1624974476327944192?s=20
- ↑ https://automaton-media.com/articles/newsjp/20230215-237277/