菅原仰

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

菅原仰(すがわら たかし、1920年 - )は、日本の科学史家。

経歴[編集]

東京出身。1942年東京帝国大学理学部物理学科卒。共産主義運動に関わり、日本共産党を支持した[1]名古屋大学理学部で科学史の講師を務め、理学部の理論的支柱であった[2]。70年代以降は沈黙を守る[1]

著書[編集]

  • 『相対性理論』 日本科学社(学生叢書)、1948年
  • 『初等物理学講座 E篇 物理学の歴史 1 力学史』 小山書店新社、1957年
  • 『新物理学講座 E篇 物理学の歴史 1 力学史』 ダイヤモンド社、1963年

翻訳[編集]

  • エンゲルス『自然弁証法(全2冊)』寺沢恒信共訳、国民文庫社(国民文庫)、1953-54年、のち大月書店(国民文庫)
  • 『ソヴェト大百科事典版 原子論』国民文庫社(国民文庫)、1955年、のち大月書店(国民文庫)
  • J.D.バナール『科学と産業――19世紀における』岩波書店、1956年
  • フランツ・ボルケナウ『封建的世界像から市民的世界像へ(第1巻)』水田洋、竹内良知、元浜晴海、山田宗睦、田中浩共訳、みすず書房、1959年
  • フランツ・ボルケナウ『封建的世界像から市民的世界像へ』水田洋、竹内良知、元浜晴海、山田宗睦、田中浩共訳、みすず書房、1965年
  • エンゲルス『新訳 自然の弁証法(全2冊)』大月書店(国民文庫)、1970年
  • マルクス『マルクス 数学手稿』大月書店、1973年

脚注[編集]

  1. a b 諏訪兼位、田口富久治、岩間優希、影浦順子、竹川慎吾、小島亮『伽藍が赤かったとき――1970年代を考える』中部大学(中部大学ブックシリーズ Acta)、発売:風媒社、2012年、99頁
  2. 『伽藍が赤かったとき――1970年代を考える』中部大学(中部大学ブックシリーズ Acta)、発売:風媒社、2012年、86頁