膿を出し切る (白鵬の発言)
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「この土俵の横で誓います。場所後は真実を話し、膿を出し切り、日馬富士と貴ノ岩を再びこの土俵に上げてあげたいと思います。」
- 〜 日馬富士による貴ノ岩への暴行事件 について、白鵬翔
膿を出し切る(うみをだしきる)とは、大相撲平成29年11月場所千秋楽の白鵬の発言である。
背景[編集]
2017年10月25日、鳥取市内で開かれた力士らによる酒席で、日馬富士が貴ノ岩に素手やカラオケリモコンで殴打する暴行を加え、貴ノ岩に全治2週間の怪我を負わせた。貴ノ岩は11月場所(九州場所)を負傷休場に追い込まれ、事件発覚後日馬富士は責任を取り引退する。
日馬富士による貴ノ岩への暴行事件の現場にいた白鵬は、日馬富士が引退する直前まで開催された九州場所で14日目に40度目の優勝を決めた[1]。千秋楽、優勝インタビューで白鵬は「この場を借りて場所中に水を差すようなことになってしまって、全国の相撲ファンに力士代表としてお詫びがしたいと思います」と頭を下げ、続いて「場所後にすべて真実を話し、膿を出し切って、日馬富士関、貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいと思います」と踏み込んだ発言をした。
このインタビューは相撲ファンやマスコミから厳しい目で見られた。デイリースポーツは「越権行為」「今後、責任すら問われかねない立場にしては、違和感だけが残るパフォーマンス」と白鵬の振る舞いを批判した[2]。日馬富士の処遇について協議する立場にあった横綱審議委員会の北村正任委員長も「みんなで万歳しましょうという空気はよく分からない」と発言を疑問視[3]し、この一件は白鵬自身の株も下げてしまう結果に繋がった。
関連項目[編集]
- 白鵬翔
- 日馬富士公平
- 貴ノ岩義司
- 貴乃花光司
- 日本相撲協会
- 名古屋のみなさん、サン・キュー - 同年7月場所での発言。好意的に受け止められていたが、この一件で上がった好感度は台無しになった。
- 物言い - 白鵬は11日目の嘉風との取組で敗れた際に1分以上物言いをつけ「横綱としての品性を欠いている」と批判された。
- 万歳三唱 - 白鵬はインタビューの最後に会場を巻き込んで万歳を行ったが、これも「不祥事の渦中に相応しくない」と批判された。
出典[編集]
- ↑ https://www.sankei.com/article/20171128-AHB2S36EIFOB3MTCSPS7SNZKLA/
- ↑ 白鵬、異常“越権”Vインタビュー「膿を出し切り、日馬富士と貴ノ岩を再び土俵に」 デイリースポーツ、2017年11月27日、2024年5月22日閲覧
- ↑ “横綱の暴行 元日馬富士に罰金50万円 貴乃花親方は理事解任” (日本語). 読売新聞オンライン (2018年1月5日). 2024年5月1日確認。