翻訳不能な概念
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翻訳不能な概念とは、それぞれの言語文化の一体化しているがゆえに、他言語では表現しえず、語彙そのものを輸出入せざるをえない概念をいう。
概要[編集]
とくに食文化において顕著にみられる。
「野菜」は「ベジタブル」であるが、米の飯もベジタブルになってしまう。「目玉焼き」は「フライドエッグ」の一種とされるが、「焼く」と「フライ」は異なった概念であり、ベークするのかフライするのかグリルするのかを厳格・厳密に区別したところで「翻訳」にはならない。
それゆえ「翻訳不能な概念」そのものが語彙として輸出され共通語化されることも多く、「梅干」(メボス)や「娘」(ムース)や「頑張ろう」(ガンホー)や「少し」や「禅などは海外でも語彙として定着しつつあり、オックスフォード英語辞典などの時点にも収録されていたりする。
たとえば「ウォークマン」は、近年ではiPodの異称として知られているらしい。日本発祥の「翻訳不能な概念」は、日本人が思っているよるもかなり多い。ただし、「キモノ」(浴衣)や「ゾーリ」(ビーチサンダル)のように、ネイティブジャパニーズとしては困惑することも多い。
脚注[編集]