精日

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精神日本人(せいしんにほんじん、ジンシェンジーベンジェン、拼音: Jīngshén rìběn rén)または精日とは、中華圏における「精神的日本人」をいう。臺灣では「哈日族」ともいうが、親日が犯罪である中国・韓国・北朝鮮などとは違い、地下活動はとくに行なっていない。どういうわけかフランス(「タタミゼ」という)やタイなどにも飛び火しており、漢字文化圏でもないのにやたら日本語の読み書きが上手な人もいる。

概要[編集]

定義からは外れそうだが、「なんとなく、『自分は日本人である』『私は前世は日本人であったに違いない』と思うようになった」という人はけっこういる。それを公言している人物としては元・韓国人であるオ・ソンファがいる。もともと反日教育を受けてきたので「敵国」だと思っていたというが、滞日一年目は「日本は興味深い国家である」というので好感を持ったが、二年目・三年目になると「韓国人」と「日本人」の差異が気になってどうしようもなく、ここで帰国して反日に返り咲く韓国人は多いと述べている。
特に困惑したのが、「欧米」は「対等な関係」を重視するのに対し韓日は儒教文化なので上下関係を常に意識するわけだが、韓日には「敬語」という共通する文化があるのに韓国語の敬語にはなくて日本語の敬語にあるのが「謙譲語」だという感覚であったらしい。その感覚を掴むまでには数年かかったという。それはそうだろう。日本人だって敬語をマトモに使いこなせない大人はいくらでもいるんだから。
ただし、研究者となるとお互いが同好の士であり同志であり好敵手であり、わざわざ来日するくらいだから師匠どうしも知りあい(つーても論文読んでメールのやりとりをしただけで面識はなかったりするが)であるため、とりあえず丁寧語くらい使えれば日常生活に不自由はない。宗教差別や民族差別も海外に比べればかなりマシであり、「英語が喋れないと教養人扱いされない」とかいったアメリカよりもかなりマシである。そんなわけで世界的には実力者だがなんとなく差別されてきた人が、日本に来て「あれ? ここ俺の国じゃねぇ?」と思って精日化しちゃうケースはある。とくにヤバいのが講習浴場で、日本は階級社会でサムライ文化だと教えこまれていたはずなのに「お殿様でも家来でも、お風呂に入ったらみんな裸、裃脱いで刀も捨てりゃ、歌のひとつも湧いて出る」みたいな環境にどっぷり浸かって慣れてしまうと、「あぁ、日本人に生まれてよかったぁ~ …… って、オレ日本人じゃねぇじゃん!」とか思って「本当の私は、じつは日本人だったのだ!」と画然として悟ってしまうな人がいる。
さらに、日本は太平な世の中が長く続いたため、文化の沼が深い。下手に足を突っこむと、ずぶずぶと沈んでゆく。研究者ならずとも、伝統工芸や伝統料理などにハマってしまうと、似たか寄ったかの仲間が周囲にゾロゾロいて、そういう人は自分の修行に熱心なのでいじめとかいった行為に関心がない。日本人は「求道的」なのである。
日本人はわびさびの文化を理解していると云われるが、なんだかんだいって求道的なんである。「『究極』とか『至高』とか、そこで終わっちゃったら止まっちゃうわけで、死んだも同然」という感覚があって、「いやぁ、まだまだ」みたいな風情が自然体として身についている。これにハマッちゃう海外のひとが、「精日」になってしまう。 反面、日本国民の「精日」というのは左翼から右翼などと決めつけられ批難がちでもある。

脚注[編集]