米国家安全保障戦略(べいこっかあんぜんほしょうせんりゃく)とは、アメリカの安全保障上の国益を守るための政治・外交・経済・軍事などの各分野の政策を包括的に示す文書のことである。アメリカ大統領が議会に提出するよう法律で義務付けられており、「核体制の見直し(NPR)」など各種の戦略文書の基礎となる。ジョージ・W・ブッシュ政権の時代に2001年にアメリカ同時多発テロが起こり、2002年に発表した国家安全保障戦略で敵対国家やテロ組織に対する単独先制攻撃も辞さないとした。バラク・オバマ政権の時代である2010年の戦略は軍事力依存を弱め、敵対国家とも対話する国際協調を基軸とした内容となった。