立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

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立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花(たてばしゃくやく すわればぼたん あるくすがたは ゆりのはな)は、日本ことわざ…らしい。

概要[編集]

意味としては美女を主題に容姿の素晴らしさを称える内容である。

語源[編集]

実はこれ、「学術的にも語源がはっきりしない謎の詩文」なのである。

日本中の図書館司書が作り上げるデータベースであるレファレンス共同データベースによれば「江戸時代滑稽本洒落本に出て来るが由来自体は不明」という結果であり、資料によれば2005年調査開始から2年後となる2007年に「初出は1748年(延享5年)江戸時代中期、発祥は但馬国豊岡周辺、元々は神戸節の替え歌」との調査結果も出ているが、それでも「では替え歌になる前の元の唄は何か」については未だ特定されていない(ぶっちゃけると真面目にコレについて研究している・していた国文学者がいないっぽい)

文献資料に載ってた原文[編集]

恐らく太字の頃に成立した、と推測される。

立ば芍薬座居(とい)すりゃ牡丹あるき姿は山丹(ゆり)の花 - 1776年(安永5年) - 『無論里(ろんのないさと)問答』
立てば芍薬、居(とゝ)すりや牡丹、歩行(あるく)姿は百合の花 - 19世紀初期(寛政末期) - 『譬喩尽(たとえづくし)』
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 - 1804年~1818年の文化年間初期 - 『延享五年小哥しやうが集』、『音曲神戸節』
立てば芍薬、座れば牡丹 - 幕末~明治初期 - 『世俗俚諺集』
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿がゆりの花 - 幕末~明治初期 - 諺臍の宿替(ことわざへそのやどがえ)』

上記では最も古い初出は1776年18世紀の書物だが、これは「書物に記載、収録された歌」であり、その時点でどんな歌でどこで、誰が(どんな人が)、誰を対象に歌っていたのか、などは全く分からない。

替え歌[編集]

有名な諺だけに、替え歌も多い。著名なものを挙げると

  • 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、ババアになれば 萎れ花
  • 立てばビヤ樽座ればタライ歩く姿は豚のケツ

などで「美人を形容する内容」を「醜女(真逆)に変更するもの」がよく知られている。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]