神明社観音堂

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神明社観音堂(しんめいしゃかんのんどう)は、秋田県潟上市飯田川飯塚字中山にある観音堂。重要文化財。

総ケヤキ造で、室町時代様式をとどめるが、江戸時代の1734年(享保19年)の建立である。入母屋造、柿葺、唐破風の向拝付き一軒間、虹梁大瓶束式妻飾り、二軒繁垂木、二手先組物に禅宗様尾垂木を出し、三方に勾欄付きの縁をめぐらし、縁には腰組がつく。内部の厨子は、千木堅魚木を備える神明造で室町時代の製作とされる。

沿革[編集]

  • 1689年(元禄2年)5月、八郎潟(大潟)沖合の水底より発見した千手観音を、浜飯塚観音尻に堂社を設けて祀ったと言われる。
  • 1734年(享保19年)、肝煎・門間氏を願主とし、大工・門間四郎兵衛が建立したとの棟礼がある。
  • 1930年(昭和年5)、本殿を新築し。観音堂を境内北東部に移建した。
  • 1952年(昭和27年)11月22日、内部の厨房、棟札とともに重要文化財に指定された。

基本事項[編集]

  • 名称:神明社観音堂
  • 所在地:秋田県潟上市飯田川飯塚字中山16
  • 構造:一間社入母屋造、向拝一間、唐破風造、こけら葺 1棟
  • 指定:重要文化財
  • 指定日:1952年11月22日
  • 交通:JR羽後飯塚駅から徒歩10分

参考文献[編集]