王 衍(おう えん、? - 926年)は、五代十国の前蜀の第2代皇帝(在位:918年 - 925年[1])。歴史的に前蜀最後の国王のため、後主(ごしゅ、こうしゅ)と呼ばれる[1]。
父は初代皇帝の高祖で11子[1]。母は徐氏[1]。
晩年の高祖の行状の乱れから後継者問題が起こると、母の徐氏や宦官らに擁立された王衍が皇太子となり、918年の父の崩御と共に即位した[1]。しかし荒淫で国政を顧みず、また中央を制覇した後唐の荘宗に服属しようとしなかったため、925年に後唐軍が大挙して前蜀に攻め込み[2]、前蜀は滅亡した。
後主は滅亡の翌年に後唐により殺害された[1]。
- ↑ a b c d e f 河出書房新社『中国歴代皇帝人物事典』、P181
- ↑ 河出書房新社『中国歴代皇帝人物事典』、P170
参考文献[編集]