王獲
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王 獲(おう かく、? - 紀元前2年)は、中国の前漢末期の男性。前漢の外戚で実力者だった王莽の次男。兄に王宇。弟に王安・王臨・王興・王匡らがいる。王莽の正妻の子である。
生涯[編集]
王莽が成帝によって一時的に失脚し、領地に引きこもっていた際に王獲は自分の召使いを殺すという事件を起こした。王莽はこの事件により、王獲を厳しく叱責した末に、責任をとらせるということで自殺させたという。これは王莽の周囲からの人気を集めるための工作だったとされ、息子を殺すことで人気取りに利用したのだという。この息子殺害はかえって王莽が不正行為を起こしたものは我が子でも許さないという厳格さを示して、さらに人気が上昇してやがて国政に復帰するきっかけとなった。