源淋

源淋（げんりん、生没年不詳）とは、鎌倉時代末期の足利氏の一族で僧侶。

生涯

父については足利貞氏で長男である、と『清和源氏系図』で紹介されている。これが事実なら、室町幕府の初代征夷大将軍・足利尊氏の実兄ということになる。この系図では「田口御房」とされている。

一方で「足利系図」では、足利高義の子として紹介されている。これなら尊氏の甥ということになる。高義は早世し、その後足利家の家督は貞氏が再度引き継いでから尊氏に受け継がれているため、この場合は恐らく高義が死んだ時点で余りに幼かったので、家督相続者として見なされずに僧籍に入れられた、というものである。この系図では「田摩御坊」とされている。

詳しい経歴や生没年などは不詳である。