湯けむり球児
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『湯けむり球児』(ゆけむりきゅうじ)は、原作:森高夕次、漫画:木下由一による日本の漫画作品である。
概要[編集]
『イブニング』2014年10号から2015年24号まで連載された漫画作品。森高夕次による単行本第1巻のあとがきによるとと構想10年の作品らしい。
タイトルに球児とあるが、野球を主題としているというよりはコメディを主体にしており、スクリューボール・コメディーをうたっている。
ストーリー[編集]
神奈川県足柄下郡箱根町強羅にある強羅駅の老舗温泉旅館「強羅華街」に預けられて野球部に入部するという条件の下で高校に通うことになった五島六郎。しかし、彼には大きな秘密があって・・・。
登場人物[編集]
強羅華街[編集]
- 五島 六郎(ごとう ろくろう)
- 本作の主人公。人並み外れた陰茎の大きさを誇る。旅館の人間からは「六ちゃん(ろくちゃん)」というあだ名で呼ばれている。
- 酒に酔うと理性を失う人間。以前に空手部10人を一人で半殺しする事件を起こして保護観察となったため、ルミ子の父親が保護司として面倒をみた。大人しく野球部員としてやっちくことを条件に箱根湯島高校に入学する。入学してからは真人間になろうと気をつけていたが、恋田に呼ばれた居酒屋で酒を飲んで問題を起こしてしまう。
- ルミ子
- 旅館の一人娘で箱根湯島高校の野球部マネージャー。2年生で野球部のマドンナ。世話焼き体質であり、昌大によって六郎のお尻に画鋲がささったときには、嫌がる六郎のお尻を無理矢理出して治療しようとしたりしている(六郎の抵抗で未遂におわっている)。
- パンツ越しに人並み外れた六郎の陰茎をみてから、何か気になってしまっている。
- 意識高い系であり、心の中では毒舌になることもある。
- みどり
- 六郎がお世話になる老舗温泉旅館の仲居。19歳。六郎のことを最初に「六ちゃん(ろくちゃん)」と呼んだ人物。
- 箱根湯島高校出身で、かつては他人の男を寝取って「寝取りのみどり」と呼ばれていたらしい。
- 六郎のことはかわいいと評価して気にいっている。第12話にて風呂場で倒れている六郎を見つけ、そのときに初めて人並み外れた六郎の陰茎を目撃する。そのせいか、興奮したのか何なのか当日は寝込んでしまっている。
- じゅん
- 23歳にして箱根の人気芸者。ルミ子やみどりからは「じゅん姐さん(じゅんねえさん)」と呼ばれている。
- 箱根湯島高校出身で、かつては伝説の女番長「カミソリのじゅん」と呼ばれていたらしい。
- 六郎のことはかわいいと評価して気にいっている。人並み外れた六郎の陰茎をみたときには、夢にまでみてしまったりしている。
- リコ
- 六郎を追いかけて学校を辞めて旅館で働くことにした元ヤンキー。全日本空手道大会女子の部優勝もしている。「キックのリコ様」と呼ばれていた。
- 後輩を助け出そうと六郎に仕返しをしようとしたところで逆にはまってしまった。
箱根湯島高校[編集]
- 大昌 昌大(おおまさ まさひろ)
- 野球部の2年。六郎の先輩で、ルミ子に名前を覚えられていないらしく「マサオ」と呼ばれたりしている。恋田にも「マサオ」と呼ばれている。
- 他の野球部員と同じくルミ子に気がある。そのため、ルミ子と同じ旅館に下宿している六郎を敵視して画鋲をお尻に刺したりしたのだが、現場に居合わせたルミ子に平手打ちをくらう。六郎が来る以前にはルミ子絡みの話で恋田に右腕を折られて一か月入院させられている。
- ビビリな性格で、画鋲を刺してしまったことを気にして六郎の家を訪ねたり、恋田に殴られた瞬間にクロスカウンターを返した後に後悔したりしている。
- 恋田 恋(こいだ れん)
- 野球部の3年で主将。鳶の家の生まれで恋田組四代目。
- 2年のときに出会ってからルミ子に気をもつようになり、自分では釣り合わないと自覚しつつも近づく人に容赦しなくなる。気に入らない人は居酒屋に呼び出して牽制しつつ、自分は、家族の物を盗んでルミ子にプレゼントを送ったりしている。ルミ子と同じ旅館に下宿している六郎を「てっちゃん」に呼び出して、制裁を加えようとするが、酔った六郎にやられてしまう。
その他[編集]
- てっちゃんの店主
- 居酒屋「てっちゃん」のオヤジさん。高校生である大昌や恋田に酒を提供している。
- OL三人組
- 遊び慣れているOL三人組。強羅華街で六郎と出会って人生を変えてもいいと思ってしまう。
用語一覧[編集]
- 強羅華街(ごうらはなまち)
- 神奈川県足柄下郡箱根町強羅にある老舗旅館。六郎がお世話になっている。
- 神奈川県立箱根湯島高校(かながわけんりつはこねゆしまこうこう)
- 六郎が野球部に入部することを条件に通わせてもらっている高校。
単行本[編集]
タイトル | 初版発行日 | ISBN | 備考 |
---|---|---|---|
湯けむり球児 1 | 2015年1月23日 | ISBN 978-4-06-354554-8 | |
湯けむり球児 2 | 2016年1月22日 | ISBN 978-4-06-354606-4 |