法華寺 (北海道松前町)

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法華寺(ほっけじ)は、北海道松前郡松前町字豊岡町の日蓮宗の寺院。日持(六老僧の一人)を崇敬開山とする京都本満寺末の中本山で、かつては奥羽二国の日蓮宗本觸頭である。祖師堂の祖師像は日像菩薩の発願により大覚妙実大僧正元弘元年(1331年3月28日に造立したもので北海道指定文化財である。境内には檀頭藩用人小林家、旧志苔館主吉田家、幕府奉行小笠原伊勢守、徳川軍埋葬塚等の墓所がある。

歴史[編集]

創建については日持開山による上ノ国法華堂を起源とする説と、函館石崎妙応寺大永年間(1521年-1527年)に移転したとする二説がある。現在の伽藍は、明治5年(1872年)10月25日に火災で焼失後、明治20年(1887年)4月22日、日軌(28代)の代に吉田三郎右エ門、従二字左エ門の財力で再建されたもの。明治26年(1893年)9月には京都村雲瑞龍寺門跡の巡教の際に宿寺になった。

境内[編集]

本堂、祖師堂、庫裡、山門。山門は松前城搦手門を移築したものであったが、昭和18年(1943年)のキテイ台風で倒壊後、町奉行所の表門を移築したもの。