法定労働時間
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法定労働時間(ほうていろうどうじかん)とは、労働基準法により定められた労働時間の事である[1]。通常は休憩時間を除いた1日8時間、1週間40時間が会社が労働者を働かせてもよいとされている時間である[1]。
法定労働時間を越える労働をさせる企業はブラック企業と呼ばれている。
概要[編集]
労働時間とは「労働者が会社の指揮命令下に置かれた時間」「仕事のために拘束されている時間」のことである[1][2]。実際に働いている時間だけではなく、準備や整理時間なども労働時間に含まれている。例を挙げるなら、レストランで働いている場合のレジを開けたりホールの清掃作業などの開店前の準備やレジを閉めたり伝票を整理したりするなどの閉店作業における時間も全て労働時間に含まれる[1]。また、業務が発生したらすぐ取り掛かれるようにスタンバイしている時間も労働時間に含まれる[1]。例えば看護師が宿直勤務中に急患やナースコールに備えてベッドで仮眠している時間なども、事務員が昼休みで昼食をとりながらも電話や来客に備えている時間も、労働時間の一部として含まれている[1][3]。さらに工場で働く労働者が作業着に着替える時間、準備体操をする時間、工具の後片付けをする時間なども労働時間に含まれている[3]。
特例措置[編集]
ただし少人数で営業する商店などに1日8時間、1週間40時間の法定労働時間のルールを適用すると、営業時間が短くなったりして客など買い手に不便を感じさせる場合もある[3]。そのため労働者が10人未満の美容院、映画館、病院、レストラン、旅館などの法定労働時間は特別な例外として1週間44時間と定められている[3]。
脚注[編集]
参考文献[編集]
外部リンク[編集]
- 労働基準法
- 労働基準法の基礎知識 (労務行政研究所) - 労働基準法がわかりやすく解説されている。
- 毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査) 結果の概要|厚生労働省
- 労働時間/早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)