ベッド

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ベッドとは、日本語でいう「寝台」をいう。漢語では「牀」という。「臨床」の元来の表記は「臨牀」であり、「ベッドサイド」の意である。

概要[編集]

ベッドは「寝台」と訳されるように「台」ではあるが、実際の「寝床」としてしつらえるためには「ベッドメーキング」が必要となる。
「台」の上にマットレスを据え、ベッドマットを敷き、下側のシーツを掛けてから枕をセットし、もう一枚上掛けのシーツをセットし、毛布(日本でいう「上掛け布団」)を掛けてから上掛けのシーツを折り返し、さらにベッドカバーを掛けるという一連の作業がベッドメーキングである。日本ではシーツは下に一枚敷くだけだが、欧米では上と下の両方のシーツがあるため「寝床」は「シーツの間」と表現する。高級な洋式のホテルに泊まることがあれば、一度は観察されることをお奨めする。海外では、「ピロー・フィー」といってベッドメーキングのサービスに対してチップを置く習慣があるが、それも当然のことと納得がでる。
適合するマットレスのサイズによって、大きく三種類に分類される。

  • 97 ~ 98 cm × 195 cm(シングルベッド)
  • 120 cm × 195 cm(セミダブルベッド、またはセスキベッド)
  • 140 cm × 195 cm(ダブルベッド)

構成[編集]

寝台[編集]

いわゆるダブルベッドとシングルベッドがあるが、「夫婦は同じ同じダブルベッドに寝て、一緒のシーツの間に眠らなければならない」という信仰がある(アメリカ映画のお約束である)ため、いびきや寝相や寝言などに関するトラブルが絶えない。
かといってシングルベッドは狭い。そこでダブルとシングルの中間にあたる「セミダブル」(和製英語)があるが、「ダブル(二倍)」の「セミ(半分)」はシングルなので、「セスキ」という呼び名がある。

マットレス[編集]

スプリングが入っているものが主流である。裏表を入れかえたり、上下を反転したりもする。

ベッドマット[編集]

マットレスとほぼ同サイズで、ときどき洗濯して干すことがある。

シーツ[編集]

「敷布」である。「シート」の複数形であって、二枚一組とされている。ベッドマットを敷いたうえで、下辺をマットレスの下端に合わせてセットする。「クウォーター(25セント玉)」を投げると跳ね返ってくる程度にピンと張る。

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好みにより人それぞれ。

ピローケース[編集]

枕カバー。幅は枕と同程度で、丈は十数センチ長い。枕を突っこんで、端を内側に織り込む。

上掛けシーツ[編集]

敷布と同じものだが、敷くときはマットレスの上端に合わせる。

布団[編集]

頭まで被って寝る人は少ないので、すこし位置が下がる。敷いてから、襟元が汚れないように上掛けシーツを折り返す。

ベッドカバー[編集]

全体を覆い隠すように掛ける。

参考文献[編集]

  • ブライアン・ヘイズ著/冨永 星訳『ベッドルームで群論を ― 数学的思考の愉しみ方』(みすず書房)

脚注[編集]