沼本克明
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沼本 克明(ぬまもと かつあき、1943年7月22日 - 2014年3月11日)は、国語学者。2002年「日本漢字音の歴史的研究―体系と表記をめぐって」により学士院賞を受賞。文学博士。
経歴[編集]
高山寺、東寺観智院、石山寺、大原三千院、小野随心院等の聖教調査に従事。文部科学省学術審議会専門委員、文化庁文化審議会専門委員、訓点語学会会長等を歴任。東アジア文化圏の問題が「漢字・漢文」の共有とその個別的差異の側面から論じ、漢字音の日本における受容と、国語として表記されるプロセスを中心に考察している。
- 昭和18年(1943年)7月22日、岡山県生まれ。
- 1966年、広島大学教育学部を卒業、その後、広島大学大学院文学研究科博士課程修了
- 1972年4月、信州大学助教授
- 1980年、金田一京助博士記念賞を授与される、
- 1988年4月、広島大学教育学部 助教授
- 1989年4月、広島大学 教育学部 教授
- 1997年4月、広島大学 文学部 教授
- 1999年、第十八回新村出賞受賞
- 2002年4月、広島大学 教育学部研究科 教授
- 2002年4月、広島大学 大学院教育学研究科 教授
- 2002年、学士院賞を受賞
- 2007年4月から2013年3月、安田女子大学文学部教授
論文[編集]
- 1987年 『読誦漢音に於ける学習音の介入 : 蒙求字音点の場合』鎌倉時代語研究10巻
- 1988年 『「泓澄」考』国文学攷117号
- 1990年 半濁音符史上に於ける唐音資料の位置、国語学162巻
著書[編集]
- 1982年、『平安鎌倉時代に於る日本漢字音に就ての研究』武蔵野書院
- 1986年、『日本漢字音の歴史 (国語学叢書)』東京堂出版
- 1997年、『日本漢字音の歴史的研究―体系と表記をめぐって』汲古書院
- 2008年、『「訓読」論 東アジア漢文世界と日本語』(共著)勉誠出版
- 2013年、『歴史の彼方に隠された濁点の源流を探る―附・半濁点の源流』汲古書院
- 2014年、『帰納と演繹とのはざまに揺れ動く 字音仮名遣いを論ず: ―字音仮名遣い入門』汲古書院