油かす (あぶらかす)は、牛の小腸から油を搾り取ってできた食品である。
被差別部落の生業であった屠殺場から産業廃棄物となる運命だったものを食品として再生したものである。細かく刻み、油で炒めたり、醤油で味付けしてご飯のおかずにしたり、うどんに載せる。
ノンフィクションライターの角岡伸彦は大阪大学一般教養課程の「部落問題論」でこの油かすの料理を披露した。野菜を炊き合わせ、醤油で味付けしたものだった。