水商売

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水商売(みずしょうばい)は不安定な収入の商いをいう。特に飲食店、スナック、居酒屋、バーなどの業態を指すとされる。俗語に「お水」がある。天候や自然現象に影響される農業漁業は含まれない。

語源[編集]

水商売の語源にいくつかの説がある。

  • 1.とは流水の意味であり、不安定さの象徴であるからという説[1][2]。立地、接客、景気、経営方針、内装、駅からの距離など様々な要因で変動する。
  • 2.芸者などの「泥水商売」から由来するという説。人気に左右され、不安定であることからくるという説。
  • 3.江戸時代の「水茶屋」に由来するという説。「大辭典」(平凡社)[3]『ミズ』に遊里語で江戸時代妓樓でを意味する隠語として使われた、とされている。大通契語に「鶴さん水を上けよふ。酒を水といふもかくす言葉也」とある[4]
  • 4.元手がいらず、必ずもうかるから、水を売るような商売に由来するという説。江戸時代中期に隅田川沿いの水茶屋が知られずに多額の利益を出していたことから由来する説があると言われる[5]

人気商売であることから、いまのところ、不安定さの象徴(1説)が有力のようであるが、3説はを飲食させる商売という意味も有力にみえる。

参考文献・注釈[編集]

  1. 増井金典(2010)『日本語源広辞典』ミネルヴァ書房
  2. 前田富祺(2005)『日本語源大辞典』小学館
  3. 平凡社(1974)『大辞典』平凡社、ISBN:9784582119008(1936年『大辭典』の縮刷復刻版)
  4. 笹浦鈴成 (1800)『大通契語』
  5. ISM Publishing Lab(2013)『話のネタになる!語源大辞典』株式会社イズムインターナショナル