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(は、英:tooth)とは、口の中に備わっていて、食べ物を細かく砕くための器官である。

概要[編集]

一般的に多数の種類の動物に備わっている。鳥類にはない。上顎と下顎に複数本備わっているのが普通で、それぞれの動物の食性を表している場合が多い。化石として歯だけが発見された場合でも、その動物の食性や体長、死亡した際の推定年齢まで分かる事もある。

多くの動物が、歯を武器にして「噛み付く」攻撃方法を習得している。

歯の構造[編集]

歯は、以下の4つの組織から構成されている。

エナメル質
歯の表面をおおう、乳白色半透明の硬質組織。人間の組織のなかで最も硬い組織である。
セメント質
歯根の表面を覆う石灰化組織。
象牙質
歯の主体をなす硬組織。
歯髄
歯の内部の歯髄腔を満たす軟組織。

人間の歯の特徴[編集]

「芸能人は歯が命」とよく言われるが、実際、歯のケアを怠っていると命を落とす病気につながることもある。

人間の歯はエナメル質でコーティングされた白さが特徴であり、歯を白くするホワイトニングサービスはしばしば高値で提供されている。

エナメル質は水晶並の硬度(モース硬度7)を持ち、唾液によって修復もされるんだとか。モース硬度7なので、鋼鉄よりも硬い事になる。

虫歯[編集]

エナメル質は硬くても「酸に溶ける」という弱点が存在するため、食後の歯のケアを怠ると虫歯になる事もある。

虫歯や歯周病が進行すると、歯周病菌の出すエンドトキシンという毒素が血流に乗って身体の各所に届き、心筋梗塞などを発症しやすくなり命を落とす事もあるんだとか。

歯垢[編集]

歯垢(しこう)は、「食べかす」と考えられている事があるが、「細菌の塊」と表現される事もある。

歯石[編集]

歯石(しせき)は、歯垢が唾液や歯肉溝滲出液と作用して石灰化したもので、文字通り石のように固いが、それ自体に病原性は無いらしい。

歯が抜ける[編集]

歯が抜けることを一語で表現する日本語は、意外にも存在しておらず、「歯が抜ける」と文章で表現するほかない。「歯抜け」は、すでに抜けているさまを表現する言葉であって、抜ける瞬間・抜ける動作を表すわけではない。

歯科医が故意に抜く場合は「抜歯」という。なお「抜糸」との勘違いを防ぐために、「抜歯=ばっし」「抜糸=ばついと」と呼び分けることが多い。

テレビの収録中に歯が抜けた芸能人には、下記がいる。

関連項目[編集]