桜桃忌
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桜桃忌(おうとうき)とは文豪・太宰治の忌日。6月13日。「太宰忌」ともいう。桜桃とはさくらんぼのことである。俳句の「夏」の季語にもなっている。
概要[編集]
1948年6月13日、太宰は愛人とともに玉川上水(東京都三鷹市付近)に入水自殺。没年38歳。遺体が上がったのは6日後の6月19日。この日は、太宰の誕生日でもあった。正確に何日に亡くなったか判明しないのでこの日を忌日としている。
「桜桃忌」の名付け親は、同郷で太宰と親交の深く三鷹に住んでいた作家・今官一である。太宰晩年の短編小説「桜桃」の名にちなんで命名。6月のこの時季に北国に実るさくらんぼが、鮮烈な太宰の生涯と珠玉の短編作家というイメージに最もふさわしいとして、友人たちの支持を得た。
毎年この日、太宰の墓があり、法要が営まれる三鷹市禅林寺には、全国から多くのファンが参拝に訪れている。
発足当時の桜桃忌は、太宰と直接親交のあった人たちが遺族を招いて、さくらんぼを食べなから酒を酌み交わし太宰を偲ぶ会であった。