桐ヶ谷和人
桐ヶ谷 和人(きりがや かずと)は、川原礫のライトノベル『ソードアート・オンライン』シリーズの主人公。「ソードアート・オンライン(SAO)」というゲームに「キリト」というアバターネームで参加し[1]、SAO事件を解決した英雄である。仮想世界においてヒロイン・アスナ(結城明日奈)の戦闘のパートナー兼恋人になるキャラクターであり[2]、現実世界においても恋人関係となる[2]。
作中設定[編集]
来歴[編集]
2008年10月7日、鳴坂家の長男として生誕[3][4]。生後間もなく両親である鳴坂行人、鳴坂葵が事故により他界し、桐ヶ谷家の養子となる[5]。
2022年に行われた『ソードアート・オンライン』のβテストのテスターに当選する。
2022年11月6日、VRMMO『ソードアート・オンライン』正式サービス開始と同時にログイン[6]。
2022年12月2日、ダンジョンにおいてアスナと初めて出会う[6]。
2023年4月8日、小規模ギルド《月夜の黒猫団》に加入。6月12日、第27層迷宮区で月夜の黒猫団潰滅[6]。
2024年11月7日、ゲームマスターである茅場晶彦を倒し、ソードアート・オンラインをクリアに導く[6]。
人物像[編集]
誕生日は2008年10月7日[3][7]。埼玉県川越市在住[8]。SAO開始時点では14歳、クリア時16歳である。身長163cm(16歳時点)。血液型はAB型[9]。 物心つく前に事故によって実の両親を失い、母の妹夫婦である桐ヶ谷家の養子として引き取られる[10][11]。10歳の頃に、住基ネットにアクセスして抹消記録に気付き、自身の両親が亡くなっていること、自分が桐ヶ谷家の養子であることを知る。それ以来他者との関わりが不得手になってしまい、親や妹との距離感が上手くつかめず、誰もが他人であり偽りのアバターとして生きている仮想世界に精神的な安寧を求めるようになる[12]。 プログラミングに関する知識・能力が高く、6歳から自作PCを組み立てている。 中性的な容姿だが、本人はその顔立ちを好ましく思っておらず目にかかるほど前髪を伸ばしているのは苦手な顔を隠すためであるCITEREF第1巻。 14歳の時にSAO事件に巻き込まれ、仮想世界の中で精神的に成長していくことになる。作中では女性から好意を寄せられていることが多く複数の女性から実際に好意を告げられているものの、本人はアスナを一途に愛し続けている。ネーミングセンスが無いことを自称しており、自身のアバターネームも本名のモジリである(旧姓・鳴坂和人のままだった場合、アバターネームはナルトとなっていた可能性がある)。 義母・桐ヶ谷翠と義妹・桐ヶ谷直葉との3人暮らし(義父の桐ヶ谷峰嵩は海外で単身赴任している。
展開[編集]
アニメ[編集]
アニメ版ではすべてのシリーズで松岡禎丞が声を担当している。松岡のキャスティングについて、キリトの「ナイーブさがありつつ、やるときはやる男のような声も出せるが、一方で雄のフェロモンが出ていない声」というイメージから選んだという。監督の伊藤智彦は、キリト役のオーディション会場でオドオドしていた松岡の第一声を聞いた時に「こいつかもな。こいつだったらアニメ25話が終わった時に、役と共に成長できるんじゃないか。」と直感で思ったという。インタビューでは最初に松岡禎丞で行こうと言ったのは自分であり自分が見出したと思っていると語っている[13]。 テレビアニメ『ソードアート・オンライン』は、2012年から伊藤智彦を監督にA-1 Picturesによって制作されている。 原作『ソードアート・オンライン』に準拠した第1期と、『ソードアート・オンライン プログレッシブ』に準拠した劇場版があり、アスナとの関係性やβテスト期間に到達できた層など、少なからず矛盾が生じている。
評価[編集]
人気[編集]
『このライトノベルがすごい!』(宝島社)の男性キャラクター部門において、2012年、2013年、及び2018年に1位に選ばれている[14]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ “ソードアート・オンライン(テレビアニメ)”. マンガペディア. VOYAGE MARKETING. 2021年11月14日確認。
- ↑ a b 「『ソードアート・オンライン』キャラクターブック Vol.1 キリト」。
- ↑ a b 第20巻, p. 138.
- ↑ kunoriのツイート (385422053823623168)
- ↑ 『ユナイタル・リング』プロローグ(『電撃文庫MAGAZINE』Vol.59 18 - 27ページ)
- ↑ a b c d e “川原礫&ソードアート・オンライン 公式サイト 作中年表【”. KADOKAWA 電撃文庫. 2024年4月24日確認。
- ↑ kunoriのツイート (385422053823623168)
- ↑ 第6巻, p. 328.
- ↑ 『電撃文庫創刊20周年のフェアしおり』
- ↑ 第3巻, p. 13.
- ↑ 第21巻, p. 12.
- ↑ 第3巻, p. 14.
- ↑ “アニメ「SAO」「銀の匙」監督 伊藤智彦インタビュー”. 東スポWeb (2013年4月18日). 2019年11月10日確認。
- ↑ 『このライトノベルがすごい! 2012』 宝島社、2011年。ISBN 978-4-7966-8716-4。『このライトノベルがすごい! 2013』 宝島社、2012年。ISBN 978-4-8002-0357-1。『このライトノベルがすごい! 2018』 宝島社、2017年。ISBN 978-4-8002-7798-5。
参考文献[編集]
- 川原礫 『ソードアート・オンライン1 アインクラッド(電撃文庫)』 KADOKAWA、2009年4月10日。ISBN 978-4-04-867760-8。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン2 アインクラッド(電撃文庫)』 KADOKAWA、2009年8月10日。ISBN 978-4-04-867935-0。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン3 フェアリィ・ダンス(電撃文庫)』 KADOKAWA、2009年12月10日。ISBN 978-4-04-868193-3。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス(電撃文庫)』 KADOKAWA、2010年4月10日。ISBN 978-4-04-868452-1。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン5 ファントム・バレット(電撃文庫)』 KADOKAWA、2010年8月10日。ISBN 978-4-04-868763-8。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット(電撃文庫)』 KADOKAWA、2010年12月10日。ISBN 978-4-04-870132-7。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン10 アリシゼーション・ランニング(電撃文庫)』 KADOKAWA、2012年7月10日。ISBN 978-4-04-886697-2。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン14 アリシゼーション・ユナイティング(電撃文庫)』 KADOKAWA、2014年4月10日。ISBN 978-4-04-866505-6。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング(電撃文庫)』 KADOKAWA、2016年8月10日。ISBN 978-4-04-892250-0。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン20 ムーン・クレイドル(電撃文庫)』 KADOKAWA、2017年9月8日。ISBN 978-4-04-893283-7。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン21 ユナイタル・リングI(電撃文庫)』 KADOKAWA、2018年12月7日。ISBN 978-4-04-912211-4。
- 川原礫 『ソードアート・オンライン23 ユナイタル・リングII(電撃文庫)』 KADOKAWA、2019年12月10日。ISBN 978-4-04-912891-8。