松国ローテ

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松国ローテ(まつくにローテ)とは、中央競馬において3歳春のクラシック戦線をNHKマイルカップ東京優駿(日本ダービー)と転戦するローテーションのことである。これを好んだ松田国英調教師の名前から名付けられた。

スピードが求められるNHKマイルカップから運も含めた総合力の高さで競うダービーへの転戦は、勝てば競走馬にとってその後の種牡馬としての箔もつく名誉ある戦績となり得る。しかしながら馬への負担が大きいのか、再起不能な故障により早期に引退するケースも多い。その様子は「屈腱炎までが松国ローテ」と揶揄する声が根強かったほど。

2レースを共に勝利した馬はキングカメハメハ2004年)とディープスカイ(2008年)の2頭。

このローテで走った主な松田厩舎管理馬
競走馬名 NHKMC 東京優駿 通算 他GI成績 引退理由
2001年 クロフネ 1着 5着 10戦6勝 JCダート1着 3歳屈腱炎
2002年 タニノギムレット 3着 1着 8戦5勝 皐月賞3着 3歳屈腱炎
2004年 キングカメハメハ 1着 1着 8戦7勝 3歳屈腱炎
2006年 フサイチリシャール 6着 8着 24戦5勝 朝日杯FS1着 5歳腱断裂
2008年 ディープスカイ 1着 1着 17戦5勝 昆貢厩舎 4歳屈腱炎
ブラックシェル 2着 3着 10戦2勝 3歳屈腱炎
2010年 ダノンシャンティ 1着 出走取消 8戦3勝 有馬記念9着 4歳屈腱炎