村井俊治
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村井 俊治(むらい しゅんじ、1939年9月19日 - )は、日本の土木学者。専門は測量学、空間情報工学。東京大学名誉教授。株式会社地震科学探査機構取締役会長。近年は国土地理院が全国約1300か所に配置する「電子基準点」のGPSデータを用いた地震の予測に注力している。
経歴[編集]
- 1939年(昭和14年)東京都に生まれる[1]。
- 1963年、東京大学工学部土木工学科卒業。
- 1963年(昭和38年)4月、日本工営株式会社入社。
- 1966年(昭和41年)7月、東京大学生産技術研究所助手。
- 1970年(昭和45年)4月、東京大学生産技術研究所講師。
- 1970年(昭和45年)11月、『土木計画、設計を対象とした地形情報の抽出、自動処理およびその応用に関する研究』で工学博士(東京大学)を取得。
- 1972年、東京大学生産技術研究所助教授となる。
- 1983年、東京大学生産技術研究所教授、
- 1992年12月から1995年12月まで、タイ国アジア工科大学大学院(AIT)主任教授。
- 1995年12月から1997年4月まで東京大学生産技術研究所教授。
- 1997年から1999年まで国連大学高等研究所兼任教授。
- 1997年4月から1999年5月まで、タイ国アジア工科大学]]大学院(AIT)主任教授
- 1999年5月から2000年3月まで東京大学生産技術研究所教授。
- 2000年3月東京大学定年後、同年6月に東京大学名誉教授。
- 2013年年1月、橘田寿宏および谷川俊彦とともに株式会社地震科学探査機構(JESEA)を設立した。
- 2013年2月7日から「週刊MEGA地震予測」を発行開始した。
人物[編集]
- アジアで“リモートセンシング(遠隔探査)の父”と呼ばれている。
- 「MEGA地震予測」の最大の課題は、時間精度がまだ充分ではないことと語り、現状の数ヶ月の精度を、最低1ヶ月以内、理想は1週間以内に発生する「地震」を予測できることが目標と語る。
- 2002年、荒木春視博士から「GPSで地震予測ができそうなので、一緒に研究しませんか?」と誘われたことが地震予測を始めるきっかけとなった。
- 全国1300か所に設置された国土地理院の「電子基準点」のGPSデータをもとにして、地表の微小な動きを捉え、地震発生の可能性を分析する。1週間ごとの基準点の上下動による「異常変動」、地表の長期的な「隆起・沈降」(上下動)、地表が東西南北のどの方向に動いているかを表わす「水平方向の動き」の3つを主に分析する。
- スポーツ・料理が趣味。人生元気にたのしくがモットー。
役職等[編集]
- 1984年、国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)大会委員長
- 1987年、第17回国際写真測量・リモートセンシング京都会議(ISPRS,Kyoto88)大会委員長
- 1992から1996年まで、国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)会長、
- 1992年から現在、日本リモートセンシング研究会会長。
- 2000年5月から2012年5月まで一般社団法人日本写真測量学会会長
- 2013年4月より2015年まで日本測量協会副会長(1期)
- 2007年から2015年まで公益社団法人日本測量協会会長(4期)
- 2013年1月、株式会社地震科学探査機構顧問
受賞[編集]
- 1972年、日本写真測量学会学会賞受賞
- 1973年、土木学会論文奨励賞受賞
- 1993年、ITC(オランダ宇宙航空測量・地球科学大学院)Honorable Fellow受賞
- 1994年、武漢測絵科技大学名誉教授
- 1995年、ブーン・インドラムバヤメダル受賞(タイ国国立研究評議会より)
- 1997年、白象綬褒賞勲二等授賞(タイ王国ブミポン国王より)
- 1998年、スイス王立工科大学名誉博士
著書[編集]
- 『ジオインフォマチックスの世界』日本測量協会,1995
- 『GISワークブック』日本測量協会,1998
- 『空間情報工学』日本測量協会,1999
- 『ジオインフォマチックスへの挑戦』日本測量協会,1999
- 『改訂版 サーベイハイテク100選』日本測量協会,2000
- 『地理空間情報コンサルタントへの道』 日本測量協会,2010
- 『東日本大震災の教訓―津波から助かった人の話』古今書院,2011
- 『地震は必ず予測できる!』集英社,2015