木造薬師如来坐像(もくぞうやくしにょらいざぞう)は、福島県河沼郡湯川村の勝常寺にある国宝である。
像の高さは141.8センチ。日光・月光菩薩像を両脇侍とする三尊像の中尊に当たる。
肩幅は広く全体に厚みがあり、腹部などの翻波式のような技法が見える。左手には薬壺を持ち、掌を前方に向けて胸の位置まで右手を挙げている。欅の一木造である。
平安時代初期、貞観年間の特色を持ち、会津の仏教文化の質の高さを示す像といわれている。