早見裕香

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

早見裕香(はやみゆうか、1975年2月23日 - )は、東京都出身のロリータモデル。1984年に写真集『不思議の国の少女』をリリースしたことで知られる。当時8歳の早見は、整った美少女系の顔立ちと中肉中背で年齢相応の幼い肢体が人気を博し、幼女系の昭和のロリータモデルの代表と目された。

不思議の国の少女[編集]

  • 彩紋洋実著
  • 英知出版
  • 1984年6月15日
  • ISBN:9784054050693
  • 定価1200円

彼女にとってほぼ唯一の実績らしい実績。もっとも、この時期のロリータは少数の実績を残してフェードアウトする例も多かったが[1]。この作品は同年に発売された写真集・諏訪野しおり『君はキラリ』、織絵可南子『心のいろ』と並び「英知3部作」と呼ばれることもある[1]

スタイリストは『君はキラリ』の山田治男。後進の人形作家に多大な影響を与えた天野可淡が自作人形を提供することで、背景に彩りを加えている。ロリータを全裸にし、触れたら壊れそうな未熟な肉体を石膏で型取り、裸体の等身大マネキン人形を製作した。このような書籍は我が国ロリータ史上初と思われる。

髪の毛以外の全てのパーツを石膏で固めなければならないため、さすがに顔の部分は「少し苦しかった」と早見自身も語る。続けて、四肢および性器を含む胴体が造られ、全裸仕立てにしたマネキンが完成した。早見とマネキンの共演は人気を呼んだ。

『不思議の国の少女』は1987年に絶版となったものの、コアマガジン発行の『アリスクラブ』(その後廃刊)にパブリシティとしてこの写真集の一部が掲載されたこともあり、絶版後も人気は継続した。

その後[編集]

1988年、中学進学を機にロリータアイドルを完全卒業、以後公の場に立つことはほとんど無くなった。

2018年現在、中学生と高校生の子供を持つ二児の母。

出典[編集]

  1. a b 斉田石也「夢の中の少女たち 伝説の少女ブームを誌上再現!!」、『セーラーメイトDX』第3巻第3号、東京三世社、1992年3月1日、 78-81頁。