旧新井家住宅
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旧新井家住宅(きゅうあらいけじゅうたく)とは、埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1164に存在する国指定の重要文化財である。
概要[編集]
長瀞駅の西およそ500メートル、宝登山神社へ向かう途中の左手の台地、長瀞町郷土資料館に附設されている民家である。
ここは江戸時代に中野上村の名主を務めた旧家・新井家の住宅で、昭和50年(1975年)3月に現在の場所に移建、復元されたという。建物は桁行17メートル、梁間5間10メートルと大きく、クリ材の板葺き石置きの切妻造り屋根である。内部は上手に鍵座敷2室、小さな寝室があり、他は梁行全幅を占める居間、土間からなっている。座敷部の木割は細くて面皮柱も混じっているが、土間周りには太いケヤキ柱を用いて屋根を支えている。また、所々に手斧の削り跡が見られ、外縁の上方、軒下に関西風の格子を付けている。
建築年代は屋根裏にあった祈祷札の中で最も古い物が延享2年(1745年)であったことから、江戸時代中期頃と見られている。国指定の重要文化財である。