日露安全操業協定(にちろあんぜんそうぎょうきょうてい)とは、日本政府とロシア政府との間に、1998年に結ばれた協定である。この協定が締結されるまで、ロシアによる日本漁船の拿捕が相次いでいたため、日本側は北方領土など領土の主権問題を棚上げして、北方領土4島周辺のロシアが領海と主張する水域で日本側がロシア側に協力金を支払って、操業の安全と許可を得る仕組みとなっていた。スケトウダラやホッケ、タコなどが対象で、毎年の交渉で漁期や漁獲量を決めていた。日露間の漁業をめぐる交渉枠組みは安全操業のほか、歯舞群島の貝殻島周辺での昆布漁などがある。