日本骨髄バンク
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日本骨髄バンク(にほんこつずいバンク)とは、日本における白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植(特に「骨髄移植」)が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人(非血縁者)から提供される骨髄液や末梢血幹細胞を患者にあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関。日本では公益財団法人日本骨髄バンクが主体となり、日本赤十字社(骨髄データセンター)および各都道府県等)の協力を得て、1991年12月より日本骨髄バンク(JMDP、Japan Marrow Donor Program)を運営している。1992年にドナーと患者の登録を開始した日本骨髄バンクは1993年1月に初の骨髄移植を斡旋して、2016年10月19日には移植2万例に到達した。
概要[編集]
ドナー登録と提供の流れ[編集]
- 申し込み - 日本骨髄バンク公式サイトで資料請求
- 登録 - 主に全国の輸血ルームや保健所で受け付けている
- 採血 - 2ミリリットルを採決し、登録手続きは完了
- 適合通知 - 患者と白血球の型が適合した場合は通知が届く
- 確認検査 - 面談・問診で健康状態を確認する
- ドナー選定 - 1ヶ月から2ヶ月で通知が届く
- 最終同意 - ドナー本人並びに家族で最終同意書にサインする。その後、日程と施設を調整する
- 入院 - 通常ならば3泊4日程度
- 採取方法は2つに分かれ、細胞提供(腕に注射する。麻酔無し。腕に針を刺し、抹消血幹細胞を3時間から4時間で採取する。事前に白血球を増やす薬を注射)、骨髄提供(腰骨に注射する。全身麻酔。全身麻酔で2時間から3時間程度。腸骨(腰の骨)に専用針を刺し、髄液を吸引。事前に自己血を採血する)の2つが存在する
- 提供 - 別の病院で待つ患者の下へ運ばれて移植手術が行なわれる
- 退院 - 採取後、数日で退院する
ドナーと患者は面会できない。骨髄バンクを通して1年以内に2回まで手紙を出すことが可能である。検査費や入院費はかからないが、交通費は自己負担である。またドナーの善意を前提としているため、仕事を休んでも休業補償は無い。ただし一部の地方自治体や企業では助成制度も存在する。