日本のアナウンサー
本項では、日本のアナウンサーについて解説する。アナウンサーとは、放送するマスメディアが、収拾した情報を元に作った原稿を音読して、視聴者へ伝達する者のことである。バラエティー番組やニュース番組などに出演していることが多い。テレビ局に所属しているアナウンサーは通称「局アナ」（きょくアナ）という。
概要[編集]
日本では報道・スポーツ・バラエティといった、担当する番組の傾向がはっきりしているアナウンサーが多い。特にテレビ局では、本人の希望や適性に応じて各分野ごとの人材育成や住み分けが図られるケースが多い。複数の分野に強い、オールラウンドプレイヤー的なアナウンサーも一部に存在し、特に地方局やラジオ局はその傾向が顕著である。報道部門に限ればその職務はニュースキャスターやリポーターと重なる部分が多い。また場面によってこれらの呼称に変化することもある。
4年制の大学を経ず、短期大学を卒業した放送局のアナウンサーは主に女性であるが、そのケースは数少ない。また、4年制の大学・大学院・短期大学を中退したのや、日本における4年制の大学か大学院を経ずに海外の大学か大学院を出たのや、専門学校を出たのや、4年制の大学・大学院・短期大学・日本における4年制の大学か大学院を経ずに海外の大学か大学院・専門学校を出ておらず高校までしか出ていないのや、4年制の大学・大学院・短期大学・日本における4年制の大学か大学院を経ずに海外の大学か大学院・専門学校に在学中のとき（在学中における放送局のアナウンサーや大学在学中の放送局のアナウンサーなどといわれる）に、放送局のアナウンサーとなるケースもいずれも数少ない。
アナウンサーは人気のある者も多く、その場合高給をもらう場合も確かにあるが、アナウンサーも所詮はサラリーマンであるため、他のテレビ局員のように勤務年数によって給料の金額が決定される場合も少なくないという。30歳前後の人気アナウンサーの年収は700万円から1000万円が相場であるといわれている。ただし、人気アナウンサーの場合はネームバリューがあるため、局外部からアルバイトのような仕事の申し込みがいくらでも入ってくるようになる。最も多いのが結婚式の司会であり、中堅クラスのアナウンサーで1回につき20万円ほど、ベテランクラスになると1回につき100万円が相場になるという。また、講演や雑誌のエッセイなどを申し込まれる場合もある。なお、これらのアルバイトをする際には局に許可を申し出る必要があるのだが、その際の手続きが面倒なこともあり、実際は黙認されていることが多いとされる。というのも、人気アナウンサーの場合はそもそも局自体の広告塔であるため、外部での活動に関しては局に迷惑をかけるような行為を除けば黙認するというのが慣例化しているのだという。
このように、人気アナウンサーになると本来の収入（給料）より、副収入のほうが多くなる場合もあるとされている。
本名で活動する者が多いが、中には芸名を用いる者も存在する（局アナ・フリーアナウンサー双方）。女性の場合は結婚後も夫の姓ではなく旧姓で名乗ることが多い。男性の場合は視聴者・リスナーから覚えてもらいやすく、平仮名にする場合（例：上柳昌彦=うえやなぎまさひこ）が多い。ラジオの場合は「マイクネーム」と呼ばれることもあり、代表例として文化放送では土居まさる、みのもんた、長谷川のび太など。若者向けの番組のDJ・パーソナリティーを担当する際名乗ることが多い。これらはバラエティー番組やアナウンサーの冠番組またはメインパーソナリティ等に限る場合が多く見られ、ニュースやスポーツ実況を担当する場合は本名を使うことがほとんどである。
脚注[編集]