怪盗レッド
怪盗レッドとは、秋木真による日本の児童文学作品のシリーズである。角川つばさ文庫(wp)刊。挿絵担当は晴野しゅー(「しゅー」名義)。2024年12月現在、既刊26巻。1巻が発売されたのは2010年2月であり、なかなか息の長いシリーズである。
概要[編集]
主人公の二人を取り巻く人々や、怪盗としての活動を通じて主人公達の間に芽生える絆、悪人との頭脳戦やアクションが盛り込まれた児童小説。2000年代後半以降急激に増えたラノベ系児童小説のひとつ。中高生・大学生を含む比較的高年齢な読者が多いのも本シリーズの特徴であり、Twitterなどネット上でのファンコミュニティや二次創作も盛んである。
角川つばさ文庫の主力シリーズの一つであり、2018年にはシリーズ累計発行部数100万部を突破した[1]他、宗田理(wp)の『ぼくらシリーズ(wp)』とのコラボ作品も刊行されている[2]。中国でも『怪盗RED』として翻訳版が出版されている模様[3][4][5]。
また、『別冊キャラぱふぇコミック』VOL.11 2012年08月号にて8ページの読み切り漫画が掲載された[6]。2019年11月からは角川つばさ文庫公式サイト上で刊行開始10周年特別企画が実施されている。
同じ作者の別作品『少年探偵 響』シリーズは本作のスピンオフ・前日譚にあたり、世界観・登場人物を共有していて[7]、『少年探偵 響』シリーズが初出の人物が本シリーズにも登場する事がある。
長い間続いているシリーズであるため、各巻を見比べることでイラスト担当の晴野しゅー氏の絵柄の変化をはっきりと確認することが出来る。
なお、pixivやTwitterなどで「怪盗レッド」と入力してイラストを検索しようとすると、探してもない某アニメの二次創作イラストが大量に引っかかるので要注意。検索妨害にも程がある
あらすじ[編集]
とある街に住む少女・紅月飛鳥(アスカ)は、幼くして母親と死別し、現在は料理人の父と共に暮らしている。中学入学を控えた春休みのある日、紅月家にアスカと同い年のいとこ・紅月圭(ケイ)とその父が引っ越してくる。そしてアスカとケイは、家業である義賊を継ぎ「怪盗(wp)レッド」として活動するよう父親達に命じられる。世間を騒がせている義賊「怪盗レッド」の正体は実はアスカの父とケイの父で、アスカ達は事実上の二代目にあたるのだった。
幼少期から怪盗の活動に備えた英才教育を受けていたことで、活発な性格のアスカは常人離れした身体能力を、IQ200の頭脳を持つケイはハッキングや情報収集のスキルをそれぞれ兼ね備えていた。二人はその能力を駆使して、中学生としての日常生活の傍ら怪盗として活動し、様々な悪人との闘いに身を投じていくことになる。
登場人物[編集]
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主要人物[編集]
- 紅月 飛鳥(こうづき あすか)/ アスカ
- 主人公・語り部。二代目怪盗レッドの実働担当を務める少女。作中では「アスカ」と呼ばれることがほとんど。物語は基本的に彼女の一人称視点で展開される。
- 身長163cm、体重44kg、血液型B型、誕生日7月20日[8]。小学6年生(1巻)→私立春が丘学園中等部一年生(2〜10巻)→同二年生(11巻〜)。
- 普段は茶色(挿絵によってはオレンジ色の場合も)の長髪をポニーテールに結んでいる。活発な性格で体を動かすことが好き。幼い頃から父親に施された英才教育の結果、半分人間をやめているレベルの運動神経・近接戦闘能力を持ち、縄抜け・ピッキング・スリ等の技術も心得ている。同年代の女子の中では背が高い方で、同級生から「スタイルがいい」と評される描写もある。
- その明るさとコミュ力の高さゆえか交友関係が非常に広く、行事などではクラスの中心に立って活動するタイプ。運動神経と行動力を活かし人助けも多くしていることなどから、学校内でも有名人らしい。怪盗としての活動を優先するため部活には入っていないが、運動部で助っ人をやったりはしている模様。また演劇部とは、文化祭の劇で代役を務めた事をきっかけに深く関わっている。スイーツやかわいいものに目が無かったり、少女マンガを読んでいたり、かっこいい異性にときめいていたりなど、年相応の少女としての面もある。
- 怪盗レッドとしては、ケイのナビゲーションを元にターゲットの保管場所へ侵入し、実際に盗む実働役を担う。警備員などの障害となる人物は持ち前の格闘技術と催眠ガス入りゴム弾などの非殺傷兵器で無力化することで対処し、ナイフや銃などの武器や飛び道具は一切使用しない。
- また怪盗レッドとしての活動時は、黒と赤を基調とした体にフィットするボディースーツ(作中では一貫して「コスチューム」と表記)を着用し、赤いスカーフを覆面代わりに巻いて目から下を隠している。このボディースーツはノースリーブで背中が大きく開いているなど露出度が比較的高く、デザインも派手め。
可愛いけど児童書のキャラにしてはぶっちゃけ扇情的すぎな気もする。この服装のことはマスコミに報道されているらしく、コスチュームのことを「ニュースで何度も聞いたことがある」と評されているシーンや、レッドとしてのアスカを目撃した一般人に「ワイドショーであんな格好だって言ってた」と言われているシーンがある。アスカ本人はこのボディスーツを「かわいい」「動きやすい」と地の文で語っており、結構気に入っている様子。 - レッドの活動中にケイ以外の人間と会話する際は、身元を隠すため意識して低い声を出している。このため、怪盗レッドとしてのアスカと会話した人々からは(相手が紅月飛鳥としては知り合いであっても)「大人の女性」として認識されている。また、自分が怪盗レッドである事は他人に一切秘密にしているが、人助けの際に常人離れした身体能力を発揮して目立ちすぎてしまい、ケイから大目玉を食らう事もある。
- 勉強が苦手で頭はあまり良くないと自認しているが、武道をやっていた関係か「動物並に鋭い」と評されるほどに非常に優れた直感を持つ。料理人の父を持っているが料理は苦手。曰く「食べる専門」らしく、かなりの大食い。
- 好きなものは体を動かすこと、高い場所、お菓子、ピザ。苦手なものは勉強(特に数学・家庭科)、カボチャ、静かな場所。趣味は漫画を読むこと、登山、トレーニング、スポーツ観戦。特技はどこでも寝られること、クライミング(ビル登り)、バスケ、指弾。「今ハマってること」は「友だちと、スイーツのおいしいお店を食べ歩くこと」[8]。
- 紅月 圭(こうづき けい)/ ケイ
- 主人公。二代目怪盗レッドの作戦立案・ナビ担当を務める少年。作中では「ケイ」と呼ばれることがほとんど。アスカとは同い年のいとこ。
- 身長153cm、体重40kg、血液型AB型、誕生日1月23日[9]。小学6年生(1巻)→私立春が丘学園中等部一年生(2〜10巻)→同二年生(11巻〜)。
- 無愛想な性格で無口かつ毒舌だが、IQ200の天才的な頭脳を持つ。プロの研究者達とも繋がりがあり、海外の大学教授と意見交換したり、中学生ながら大学での宇宙物理学の研究に携わっている。授業中に指され、寝ぼけてポアンカレ予想(wp)の証明を黒板に書いた事もある(本当は授業中に黒板に書ける程度の長さの代物ではないのだが、そこはご愛嬌である)。特に数学・物理学などの理系科目が得意で、彼自身は物理学志望らしい。ハッキングを初めとしたコンピュータの扱いも得意で、怪盗レッドの活動時にはそのスキルをフル活用している。情報収集活動のために父親から変装のスキルも仕込まれており、その腕前はかなりのもの。自分だけでなく他人を変装させることにも長けている。
- 以前から幼稚園生ながら高校数学を理解していたほどに優秀な子供だったが、その異質さゆえに同級生から疎まれ、いじめられていた過去を持つ。そのため初期の頃は同年代の他人と関わることを拒絶していたが、アスカ達と接することで徐々に他人に心を開きつつある。常に合理性を重視して行動するため、一見冷徹・冷酷な発言や振る舞いを見せることもあるが、決して悪人という訳ではなく揺るぎない正義感を持っている。
- 怪盗レッドとしての活動時は、現場から離れたビルの屋上などの安全な場所から、アスカのゴーグルを介して視覚・聴覚を共有しながら指示を送り、ハッキングで監視カメラや電気系統などを掌握して適切に操作しながら、移動経路や次の行動をナビゲートする。アスカのような決まったコスチュームは無いが、挿絵では普段着の上に厚手の白いコートを着用している。普段の一人称は「ぼく」だが、怪盗レッドとしての活動時は「おれ」になり、人格や口調も大人びたものになる(この人格豹変は父親譲りでもある)。アスカ同様、自分が怪盗レッドである事は基本的に他人には明かしていない。2巻で後述の白里響に肉声を聞かれているため、響と直接対面する事を避けている(対面せざるを得ない場合は変装して対処する)。
- 低血圧体質で朝に弱い。また極度の乗り物酔い体質で、自転車・電車程度の揺れでも酔う。チョコレートなどの甘いものが苦手。
- 好きな食べ物はコーヒー、トースト。好きな教科は数学、物理。苦手なものは乗り物全般、同年代との人付き合い、チョコレート。趣味は天才の作った作品を見ること。「今ハマってること」は「怪盗レッドの作戦を考えること」[9]。
- 白里 響(しらさと ひびき)
- メインキャラの1人。怪盗レッドのライバルである少年探偵。中学三年生(2~10巻)→高校一年生(11巻~)。マスコミが付けた『中学生探偵』というニックネームで通っている。同作者の別作品で本作の前日譚『少年探偵 響』シリーズでは主役を張っている。
- 身長165cm、体重50kg、血液型A型、誕生日5月3日[10](このプロフィールは5巻当時のものであるが、高校進学後成長期を迎え、163cmのアスカより身長が頭一つ分ほど高くなっている)。
- アスカやケイほどではないものの、一般人からすれば極めて優秀な身体能力と頭脳を併せ持つ。作戦も実働も両方1人でこなせる彼の方がある意味恐ろしいかもしれない。父親は警視総監で、他の家族にも警察関係者が多い。
- 初登場時はレッド(=アスカ)を罠にかけて一度は逮捕寸前まで追い詰め、その後もレッドを追い続けている。状況に応じて協力関係を結ぶこともあるが、レッドとはお互いにライバルとして認識し合っている。2巻にて初めて協力関係を結んだ際にレッド(=アスカ)が女性だと悟ったものの、その事実は警察やマスコミには伏せている。レッド絡みの事件の現場で頻繁にアスカと出くわすことから、アスカとレッドに何らかの関係があることを疑っている節がある。
- 余談だが、『名探偵コナン』『まじっく快斗(wp)』に登場する高校生探偵・白馬探と共通点が多い(名前、どちらも主人公の怪盗とライバル関係にある少年探偵、どちらも警視総監の息子、どちらも古い懐中時計を所有・使用している、など)。キャラデザは全く似ていないが、響の名前と立ち位置のモデルは探なのかもしれない。ちなみに白馬探のライバルである怪盗キッドも父親からその名を受け継いだ2代目怪盗であり、『まじっく快斗』自体が本作のルーツである可能性がある。
- 好きなものは推理とイングリッシュティー、尊敬する人物はシャーロック・ホームズ。苦手なものは騒がしい場所、コーヒー、怪盗レッド。趣味はロジックパズル。「いまハマってること」は「過去の名探偵が解決した事件の記録をたどること」、「怪盗レッドを捕まえること」[10]。
主要人物の関係者[編集]
- 紅月 翼(こうづき つばさ)
- アスカの父。初代怪盗レッドの実働担当。
- 血液型B型、職業はイタリア料理のコック。特技は格闘技全般、登山、料理全般。座右の銘は『豪快奔放』[11]。
- アスカの母の死後、男手ひとつでアスカを育て上げ、同時に怪盗としての英才教育を施した。アスカ曰く「顔は良いけど服装のセンスが破壊的にダメ」で、再婚相手が出来ないのもそのせいだと思われている。料理の腕前は抜群らしい。体格抜群で武道にも長けており、アスカでも真正面からの勝負では勝てない。
- 紅月 圭一郎(こうづき けいいちろう)
- ケイの父。初代怪盗レッドの作戦立案・ナビ担当。
- 血液型AB型、職業はシステムエンジニア。特技は情報収集と解析、ハッキング、機械工作。座右の銘は『油断大敵』[11]。
- 普段はおっとりとした優しい性格・口調だが、怪盗絡みのことに関わると人格が豹変し異常にハイテンションになる(この人格豹変は息子のケイにも受け継がれた)。アスカのコスチュームは彼の手製。ケイ同様に低血圧体質で朝に非常に弱い。
- 紅月 美華子(こうづき みかこ)
- 翼・圭一郎の妹で、アスカ・ケイの叔母にあたる。初代怪盗レッドのバックアップ担当。職業は貿易商。貿易会社社長を務め、個人的な趣味として小さな雑貨店も営む。
- 物語開始時点で三年前から音信不通状態だったが、7巻にて唐突に紅月家を訪問。見神島にアスカ・ケイを誘い、「進級テスト」としてミッションを課した。
- 氷室 実咲(ひむろ みさき)
- アスカの幼馴染でクラスメイト。メガネっ娘。私立春が丘学園中等部一年生(1〜10巻)→同二年生(11巻〜)。
- 小学校時代からのアスカの友人。事件に巻き込まれる事が何かと多く、その度に怪盗レッド(=アスカ)に助けられている。9巻にて、中学一年生にして中等部の生徒会長選に出馬。当選し、先代会長の折原詩織の後任を務めることとなった。父親はホテルの支配人をしており、花里グループとも仕事で取引をしている。ケイに恋愛感情を抱いている節がある。
- 身長155cm、体重41kg、血液型A型、誕生日12月6日[12]。特技は全教科の勉強(特に国語・英語)、趣味は美術館巡り[12]。
- 春川 優月(はるかわ ゆづき)
- アスカのクラスメイト。私立春が丘学園中等部一年生(1〜10巻)→同二年生(11巻〜)。
- 身長154cm、体重40kg、血液型O型、誕生日6月2日[12]。特技は洋服作り。「いまハマってること」は「作った洋服に刺繍すること」[12]。
- 折原 詩織(おりはら しおり)
- アスカの上級生・知人。私立春が丘学園中等部三年生(3〜10巻)→同高等部一年生(11巻〜)。
- 春が丘学園中等部の生徒会長で、学園理事長の娘。背中まで届く長い黒髪を持つ。そのクールさと厳格さから「
氷の女王 」の異名を持つ。3巻では学園上層部の悪事の証拠を掴むも察知され、拘束され拉致監禁されていた所をレッドに救出された。9巻ラストにて高等部に進級し、中等部生徒会長の座を実咲に譲った。
- 幸村 涼香(ゆきむら すずか)
- アスカの上級生・知人。私立春が丘学園中等部三年生(3〜10巻)→同高等部一年生(11巻〜)。演劇部部長。明るい色の髪をショートボブにしている。9巻ラストにて高等部に進級した。詩織と仲が良く、行動を共にすることも多い。
- 清瀬 理央(きよせ りお)
- アスカの上級生・知人。ボクっ娘。私立春が丘学園高等部二年生(6〜10巻)→同三年生(11巻〜)。
- 身長165cm、体重48kg、血液型AB型、誕生日8月18日[13]。
- 外見はボーイッシュな美人だが、実は怪盗レッドの熱烈なファン。熱烈さが高じて「怪盗部」なる部活を立ち上げ、自ら部長を務めている。怪盗レッドが出現した現場にアスカが何度も居合わせていたことを聞きつけ、アスカを怪盗部に勧誘しようとした。
- 怪盗レッドマニアな面からは想像しづらいが、かつては中等部の生徒会長を務めていて、学園側と交渉を重ねて現在の自由な校風を作り上げたことから「伝説の生徒会長」と呼ばれていた。頭脳も実は優秀で、全校生徒の顔と名前を完全に把握している。実家は「TONY」なる大企業で、実はかなりのお嬢様。その関係で後述の花里琴音とも親交がある。
- 好きなものは「怪盗レッド!と怪盗全般」、嫌いなもの「ニセ怪盗レッド!!」、趣味は「怪盗レッドの足跡を追いかけること」。特技はスポーツと勉強全般。「今ハマってること」は「怪盗レッドをいつでも助けられる発明品を作ること」。座右の銘は『即断即決』[13]。
- 花里 琴音(はなさと ことね)
- 花里グループ会長の孫娘。アスカ曰く「女子大生くらい」の年頃。
- 身長163cm、体重52kg、血液型A型、誕生日4月12日[14]。尊敬する人は祖父、苦手なものは辛いもの、「自分を『花里家の娘』としか見ない人」。趣味は料理とアロマテラピー。特技は茶道、華道、スピーチ、英語。「今ハマってること」は「同世代の女の子たちと話したり、楽しく過ごす」こと[14]。
- 相羽 和花(あいば のどか)
- アスカ・ケイたちの同級生。アンソロジー作品集『おもしろい話、集めました。』2巻所収の短編『バレンタインチョコはおおさわぎ!』に登場。
- 宝石の密輸事件に巻き込まれるも、怪盗レッド(=アスカ)に救出される。事件解決後、アスカや美咲達とバレンタインのチョコレートを作った。
- 紅月 美緒(こうづき みお)・紅月 杏子(こうづき きょうこ)
- アスカの母・ケイの母。アスカ・ケイが幼かった頃、初代怪盗レッドのサポートとして海外へタキオンの調査に向かい、その最中にタキオンとは無関係な交通事故に巻き込まれて死亡した(この事実はアスカ・ケイには長い間伏せられていた)。
- 白里 奏(しらさと かなで)
- 白里響の妹。私立春が丘学園中等部一年生(11巻〜)。響と同様に高い知能を持つが、理詰めで物を考える響とは対照的に、自由な発想で先の読めない行動を取る。
- 初登場時はレッド(アスカ)に仕事の依頼を持ちかけ、後述の盗賊組織ラドロとも関わりがある素振りを見せた。ケイは彼女の動きを警戒している。
タキオン[編集]
- 織戸 恭也(おりと きょうや)/ 怪盗ファンタジスタ
- "KYOYA"という名義で活動している天才マジシャン。しかしその裏で謎の怪盗・「怪盗ファンタジスタ」として活動する。
- 正確な年齢は不明だが、作中の描写から10代後半〜20代前半程度と思われる。
- 身長183cm、体重68kg、血液型O型、誕生日12月10日[15]。
- 好きなものは人・物関係なく美しいもの、嫌いなものは美学に反すること/もの。趣味は盗み出した美しいものを鑑賞すること。特技はマジック。「いまハマってること」は「怪盗レッドをからかうこと」[15]。
- ファルコン
タキオンの幹部。アスカを圧倒する戦闘能力の持ち主。
ラドロ[編集]
・宝条有栖(ほうじょうありす) 小学生にして世界的な画家。9歳。 ラドロの幹部の1人。
・サクス 有栖の護衛で、毒針の使い手。 ラドロのメンバー。
用語・固有名詞[編集]
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- 怪盗レッド
- アスカとケイが義賊として活動する際に名乗る名前。最初にこの名前を考え使い出した人物(=初代)は翼・圭一郎・美華子の三名で、アスカ・ケイは二代目にあたる。
- 「怪盗」と名乗るだけあって盗難された美術品や宝飾品などを取り返すことが多いが、翼と圭一郎が海外で人身売買の現場を摘発したことがある事から分かるように、盗難品奪還以外の行動もとることがある。
- 翼曰く「紅月家では十三歳になったら義賊稼業を継がなくてはならない」というルールが代々伝わっているという。
- 「ハッキングと潜入を同時に行っている」などの点から、複数の登場人物から複数犯であることに気付かれている。また、初代怪盗レッドに接触したことのあるとある人物からは、実行犯が変わっていることも気付かれている節がある。
- 私立春が丘学園
- アスカ・ケイたちが通う中高一貫校。奏の独白によれば、偏差値の高い名門校という訳ではないらしいが、生徒の自治を重んじる自由な校風がある。校長を含む学園上層部はかなり腐敗しており、裏で盗難美術品を売りさばくなどの悪事を働いていたが、その事実を掴んだ怪盗レッドに一網打尽にされた(3巻)。この後に新しい学園上層部が就任した事は間違いないが、これ以降上層部の描写が皆無のためその詳細は不明。
- 制服:男子は黒の詰襟、女子はセーラー服(中学はピンク、高校は紺)。
- タキオン
- 世界的な犯罪組織。各国の要人・政府関係者とも繋がりがあり、世界中の犯罪を辿ると彼らの存在に行き着くらしい。日本の政財界・芸能界などの著名人の中にも構成員や協力者が数多く存在し、日本政府・警察の上層部にまで組織のメンバーがいるとされる。名前の由来は、素粒子物理学で考えられている理論上光速より速く動く粒子で、「我々の動きは何者にもとらえられない」という意味が込められている。
- 怪盗レッドの戦いの中で幹部が失踪するなどの大ダメージを受け、一時日本での影響力が大きく衰えたが、新たに幹部を複数加え復権を狙っている。
- ラドロ
- 盗賊組織。元々は「泥棒同士の情報交換所」のような存在だったが、タキオンに反抗し潰された過去を持つ。その後タキオンの日本撤退に伴い、組織としての体裁を整えた上でタキオンに代わり勢力を伸ばしている。成立の経緯上タキオンとは敵対関係にあり、タキオンの日本再上陸にあたってアスカ達は一時的に彼らと手を組んでいる。
- 花里グループ
- 怪盗部
その他[編集]
この節は初版編集者による独自研究です。「へー」くらいの軽い気持ちでご覧ください。
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時系列の矛盾[編集]
時期に関するセリフや登場人物の人間関係をもとに各巻の時系列を列挙すると、以下のようになる。
- 1巻:中学入学前の春休み
- 2巻:中一のGW
- 3巻:秋の学園祭(2巻より後)
- 4巻:年越し
- 5巻:中一のGW(2巻・3巻より後)
- 6巻:中一のどこか(2巻・4巻より後)
- 7巻:中一の夏休み(2巻・4巻より後)
- 8巻:中一の夏休み(3巻・5巻より後)
- 9巻:学園祭後の11月
- 10巻:中二進級前の春休み
- 11巻:中二の一学期
以上から分かるように、4巻あたりまではかなりハイペースに話が進んでいるのだが、5巻あたりから明らかに時系列が戻っている。 筆者は以前、各巻の時系列をExcelでまとめようとして頭を抱えているファンをTwitter上で目撃したことがあるが、混乱して当然であるといえよう。 登場人物や出来事についても特に説明なく前の巻から引き継がれているため、(一応学年は進んでいるが)一種のサザエさん状態が発生している。 作者が途中でミスったまま続いているだけなのか、それとも巻数を増やすため矛盾を覚悟の上で時系列をズラしたのかは不明。「元々は3巻か4巻で完結する予定だったが、思いの外売れたので続けることになり、無理矢理時系列を引き伸ばさざるを得なくなったのではないか」という噂もまことしやかに囁かれている。
アスカのコスチュームの変遷[編集]
アスカが怪盗としての活動時に特製のコスチュームを着ることは上で述べたが、1巻から現在に至るまでそのデザインが変化してきている(特にシリーズ初期が顕著)。以下ではその変遷についてまとめる。なお、ブーツ部分やベルト部分などのデザインも巻ごとに異なっているが、それらもまとめ出すとキリがないので省略する。
- 1巻表紙:赤のショートパンツ・黒のストッキング・背中が露出していないボディースーツ
- 1巻挿絵:赤のミニスカート(なぜか側面に大きなスリットがあるため完全にスカートが前後で分離していて、スカートというよりは前と後ろに布を2枚垂らしているような状態に等しい)・黒のサイハイソックス・背中が露出していないボディースーツ
- 1巻は表紙と挿絵でデザインが異なる。製作中にデザインの指定について行き違いがあったのかもしれない。挿絵のコスチュームは、おそらく上半身はレオタードだったと思われる(挿絵ではスパッツを履いていないため)。
- 2〜4巻:赤のショートパンツ・黒のサイハイソックス・背中が露出していないボディースーツ
- 2巻から表紙と挿絵のデザインが統一される。冒頭で「スカートは引っ掛けてしまうので変えてもらった」とアスカがわざわざ断っており、「デザイン指定の行き違い」説の信憑性を高めている。
- 5巻〜現在:赤のショートパンツ・黒のサイハイソックス・背中が露出しているボディースーツ
- 5巻あたりから上半身のボディースーツの背中部分が大きく露出するようになる。
アスカのコスチュームの変遷していない点[編集]
- 主な変更点は上でまとめたが、ここでは逆に変化していない部分をまとめる。
- サングラス状のピンクのゴーグル
- 赤いスカーフ
- 二の腕まである黒い長手袋
- 赤いリストバンド
- ボディースーツの前面に赤いハートマークが大きく描かれている
- ボディースーツがノースリーブになっていて、肩と腋が大きく露出している
- 何かのエンブレムが付いた白いベルト
- ひざ下程の高さまである黒と赤のブーツ
出典[編集]
- ↑ 秋木真@怪盗レッド16巻3月15日発売予定!さんのツイート: "見本届きました。帯にあるとおり、怪盗レッドシリーズ100万部です。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!… "(2019年3月12日確認。)
- ↑ ぼくら×怪盗レッド VRパークで危機一髪!?の巻 | 本 | 角川つばさ文庫
- ↑ 怪盗RED_百度百科
- ↑ 秋木真@怪盗レッド16巻発売中!さんはTwitterを使っています: 「先月だったかツイッターの写真で見せていただいた、中国版怪盗レッドの見本が届いんたですが、各5冊9巻の45冊……。中国語読めないし、ほかの作家さんはどうしてるんだろう?」
- ↑ 須藤玲司さんはTwitterを使っています: 「翻訳もの児童小説。 『怪盗レッド』『黒魔女さんが通る』『獣の奏者エリン』『かてきょーヒットマンREBORN』#深圳旅行」
- ↑ 祝・怪盗レッド、コミック化! : 秋木真のブログ~時は得難くして失い易し~
- ↑ 秋木真@怪盗レッド16巻3月15日発売予定!さんのツイート: "タイトルからわかるかもしれませんが、「怪盗レッド」に登場する、白里響が主役です。とはいっても、「怪盗レッド」を読んだことがなくても、まったく問題ありません(知ってると楽しめる要素はあるかも)。「怪盗レッド」「少年探偵 響」それぞれのヒーローの活躍を楽しんでもらえればと思います。"(2019年3月12日確認。)
- ↑ a b 3巻キャラクター紹介
- ↑ a b 4巻キャラクター紹介
- ↑ a b 5巻キャラクター紹介
- ↑ a b 7巻キャラクター紹介
- ↑ a b c d 6巻キャラクター紹介
- ↑ a b 10巻キャラクター紹介
- ↑ a b 8巻キャラクター紹介
- ↑ a b 9巻キャラクター紹介