御湯殿(おゆどの)とは、身分が高貴な人間の入浴施設のことを言う。天皇や征夷大将軍、御台所、公家、大名などを指す場合が多い。なお、御湯殿というと風呂と思われがちだが、実際は檜の糸征目の板敷きの部屋のことである。別に湯を入れる丸桶の据えられた御上の湯や物置(脱衣所)があり、物置に女中が控える場合が多かった。