後腸発酵

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後腸発酵とは、消化方法の一種。対義語は前胃発酵

概要[編集]

ウマが通名な例。1つのによる消化である。

胃で消化し小腸で吸収するが、このときセルロースなどの消化しにくい繊維質の成分は盲腸までそのまま残る。 盲腸には多くの腸内共生細菌が暮らしており、セルロースなどはここで発酵されるが、その後ほとんど吸収されることなく体外に排出される。

このように、後腸発酵では、大部分を消化・吸収したのちに微生物で発酵するため効率が悪い。

実際に、前胃発酵を獲得した偶蹄目(反芻動物は偶蹄目)はウシをはじめ多くの種が繁栄しているのに対して、後腸発酵の奇蹄目ウマ,サイ,バクの3科のみである。これは、栄養の少ないイネ科植物の多い草原への適応の差を示している。ただし、の形状など他の因子もあるので一概に前胃発酵のために繁栄したとは言えない。