弥富市中学三年生刺殺事件
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弥富市中学三年生刺殺事件は、2021年11月24日に弥富市内の中学校で発生した殺人事件。
以下、加害者生徒をA、被害者生徒をBと表記する。
概要[編集]
24日朝、中学3年の男子生徒が同級生の男子生徒を包丁で刺殺した。Aはその後警察に銃刀法違反によって現行犯逮捕された。Bは数時間後に死亡が確認された。
原因[編集]
Aは中学二年生のころからBに対してのいじめられているのを感じるようになる。いじめのアンケートに回答したものの、学校からの調査では「大丈夫」と答えたことから学校からもとりわけ問題視はしていなかった。事件が起こる10日前の11月14日に同校の修学旅行が行われた。その際に教員と携帯電話に関するトラブルを起こしてしまい、これが事件の動機につながったとAは述べている。
裁判[編集]
Aには12月27日までの間で鑑定留置が行われ、本人と家庭や学校の状況やトラブルの原因についての調査が行われた。鑑定留置終了後、翌年3月23日に名古屋家庭裁判所にて開かれた裁判にてAを少年院に送ることを決定した。
影響[編集]
この事件は当日の昼には速報にて伝えられ、学校内で起きた事件として大きな衝撃が走った。しかし、報道内容が「Bがいじめをしていたのでその報復措置としてやった」といったような報道されると案の定SNSでは犯人特定や誹謗中傷といったものが数多くみられるようになってしまった。
また、前年に行われていたいじめアンケートを学校側が噴出していたことが事件後に判明し、大きな問題となった。
事件から1年が経過した2022年11月には弁護士や医師から結成された専門調査委員会が調査結果や再発防止策をまとめた。それによると、
- 加害者の男子生徒の特性や心理状態を学校側が見逃していた部分があった点
- 生徒に関する情報の共有に不十分な部分があった点
が問題点であったということについて指摘した。さらに、報告書の中では、再発防止策として
- スクールカウンセラーの常駐化などが必要
という提言をしている。